「これから先の不安」より大切なことがある。発達凸凹育児当事者が気づいたこと

「これから先の不安」より大切なことがある。発達凸凹育児当事者が気づいたこと

5歳でADHD・広汎性発達障がいと診断された息子との日々。わが子を見ていると「親の私がいなくなったら、この子はどうなるのだろう」と、まだ先の不安がおそってくることが多くあります。この記事は「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」の、SHI-・ママに寄り添う発達凸凹アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、障がい児を育てる親の思いをつづります。

©_so_ra_ai_

「私がいなくなったら…」未来におびえていた日々

幼いわが子を見ていると、ふと頭をよぎるのは「私がいなくなったら、この子はどうなるんだろう」ということばかりでした。小さいからこそ、親がいなければ生きてはいけない。そんな彼の姿を見ていると、「まだ来ぬ未来」に恐怖と不安を感じるのです。

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その不安を大きくさせていたのは息子の「障がい」への思いだと思います。「障がい」があるからこそ、将来生きていけるか不安。「障がい」があるからこそ、親がいなくなってからの生活が不安。

私は全てを「障がいがあるから」と考え、不安になっていたのです。

「未来」に目を向ける前に「今」を見る

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うちの息子の場合、知的障害はなく、学校では「支援級」に在籍し、他の小学生と同じような日課で生活しなくてはいけません。いずれ大人になれば、身の回りのことは自分でやりながら生活する必要があります。掃除・洗濯・食事・買い物・仕事などの「衣食住」、わが子にはできるでしょうか。そう思ったときに、未来への不安をなくすことは難しいと思います。

しかし「親として今の自分にできることは何か?」そう考えた時に、やはり地道にそのときを生き、ゆっくりでも生活力を身につけていくことが一番大切ではないかと思いました。

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