皮むき不要、世代を問わず食べやすいのが魅力
季節を問わず、皮むき不要でフルーツが食べられるのが「フルーツ缶」の魅力。
お店によっては、製菓材料のコーナーなど他の缶詰商品と違った棚に並んでいたりして、普段あまり目にしない方もいるかもしれません。フルーツ缶は1缶でボリュームもあり、優しい甘さと柔らかい食感で世代を問わず食べやすい加工食品の1つです。
今回はフルーツと一緒に入っているシロップもうまく利用して、優しい風味の手作りお菓子をご紹介します。
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フルーツ缶のカルピス寒天
暑い時にもさっぱりと食べられる和スイーツです。
材料(作りやすい分量。約700ml容量):
水 400ml
粉寒天 4g
カルピス(原液) 大さじ3~4(好みで甘さを調節してください)
フルーツ缶詰 1缶(170~200gのもの)
作り方:
① 鍋に水と粉寒天を加えてゴムベラでよく混ぜ合わせ、中火にかける。
② ゴムベラで混ぜ続けながら温め、沸騰したら火を弱火にして2分ほど加熱する。
(沸騰後は混ぜるのを止めてOK)
③ カルピスとフルーツ缶詰の中身を全て加えて更に混ぜ合わせる。
④ 型に流し入れてそのまま冷ます。
※すぐに型に移すとフルーツが沈んで寒天部分もカルピスの濃いところと薄いところの2層に分かれます。全体を均一にしたい場合は、一度鍋を氷水で冷ましながら混ぜ、少しとろみをつけてから型に流してください。
⑤ 型に皿をかぶせて裏返し、少し強めに上下にゆすって型から外す。
※型の内側は先にぬらしておき、更に温かい布巾で型を包みながら皿にひっくり返すときれいに型から外れやすいです。
家庭にある器でもOK!
型は、形にこだわらなければ、牛乳パックで代用してもいいですし、家庭にある器(深さが2㎝以上あるもの)でも構いません。
寒天は溶けにくいため、沸騰するまでは混ぜ続けること。また、沸騰してもすぐに火を止めないように気を付けてください。常温でも固まりますが、粗熱を取った後、更に2時間ほど冷蔵庫などで冷やすと、さらにひんやりとおいしく食べられますよ。
フルーツ缶で作る蒸しパン
食事としても食べ応えのある、シンプルおやつ。シロップもまるごと使います!
材料(マフィンカップ4個分):
卵 1個
サラダ油 大さじ1
フルーツ缶のシロップ 100ml
ホットケーキミックス 150g
缶詰フルーツ(汁を切ったもの) 約60~80g
① ボウルに卵を割り入れ、サラダ油を加えてゴムベラでよく混ぜる。
② フルーツ缶のシロップを加えて更に混ぜ、ホットケーキミックスを加えたらゴムベラで切るように混ぜ合わせる。
③ マフィンカップなどに生地を流し(7分目くらいまでの量)、汁気を切った缶詰フルーツを上に乗せる。
④ 蒸し器で10~12分、竹串を刺して生地がついてこなくなるまで蒸す。
容器に生地を入れすぎないように注意
想像以上に生地が膨らむため、容器に生地を入れすぎないようにしてください。また、倒れてあふれないよう、耐熱性のマフィンカップで作るのがオススメです。
以前ご紹介した、ポリ袋蒸しパンのやり方でも作れます。
アレンジ万能な備蓄食!ホットケーキミックスの食事レシピ「ポリ袋蒸しパン」
お好みのフルーツ缶で簡単ジャム
食べたい時にサッと少量でも作れる、包丁いらずのジャムです。
材料(作りやすい分量。約300ml):
フルーツ缶1缶(今回は白桃。パイナップルやミカン、マンゴーなどでも作れます)
グラニュー糖 フルーツの重さの20%
レモン汁 大さじ1
作り方:
① 汁気を切ったフルーツを鍋に入れてマッシャーで潰す(ポリ袋に入れて手で揉むか麺棒で叩く、包丁で好みの大きさにカットする、またはフードプロセッサーなどでピューレ状にしてもOK)。
② 鍋にグラニュー糖を加えて中火にかける。
③ 焦がさないように混ぜながら好みのとろみになるまで煮詰める。目安は5~6分くらい。滑らかにしたければ、フルーツを潰すように混ぜ続けるといい(冷めるととろみが強くなるので、少しゆるめの段階で火を止める)。
生のフルーツで作るよりも簡単、お手頃
分量の割合さえ守れば、缶詰1缶まるまるでなくても半端な残りでも作れます。既に火が通っているフルーツなので煮詰まるまでの時間が短く、生のフルーツよりも安価に作れるのもポイントです。
ただし、長期保存には向かないので、煮沸した清潔な容器に入れたら冷蔵庫で保存し、数日以内に使い切るようにしてください。パンに塗ったり、ヨーグルトにも入れたりと、甘さ控えめなのでたっぷり使えます。使わなかったシロップは、アイスティーにガムシロップ代わりに加えると、フルーツティーのようになって楽しめますよ。
配信: 防災ニッポン