グルメドラマ「À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」の素敵な世界

グルメドラマ「À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」の素敵な世界

BS松竹東急のドラマ「À Table!(ア・ターブル)~歴史のレシピを作ってたべる~」が、各配信サイトで配信中。本作は、吉祥寺から徒歩20分のところに住む夫婦の日常を描く物語で、歴史上の人物が食べた料理の再現メシが続々登場します。おいしそうな料理のほかにも見どころがいっぱい。その素敵な世界をぜひ覗いてみませんか?

歴史上の人物が食べたごはんを再現!新感覚グルメドラマ

歴史料理研究家・遠藤雅司のレシピ本『歴メシ!決定版 歴史料理をおいしく食べる』が原案のドラマ「À Table!(ア・ターブル)~歴史のレシピを作ってたべる~」。

吉祥寺から徒歩20分のところに住む、結婚15年目のジュン(市川実日子)とヨシヲ(中島歩)の夫婦の物語を歴史レシピと共に描きます。

大学の職員として働くジュンはある日、文学部西洋史学科の教授・あすか(神野三鈴)から歴史上の人物が食した料理のレシピを教えてもらいます。

興味を持ったジュンとヨシヲは、身近な食材を代用しながら再現してみることに。果たして、マリー・アントワネット、ユリウス・カエサル、ソクラテスらが食べていた料理とは?

さまざまな“歴メシ”を目で味わうほか、ジュンとヨシヲのテンポの良いやり取りに聞き入ったり、おうちのインテリアに見入ったりといろいろな楽しみ方ができる本作。

特に注目して見たい、素敵なポイントをご紹介します!

「À Table!」には素敵がいっぱい!

ジュンとヨシヲの夫婦のあり方

ジュンとヨシヲが出会った場所は、井の頭公園内の動物園。

ジュンが就職したての頃、好きな漫画に登場する“ゾウのはな子”を見に通っていて、そこでよく見かける大学生がヨシヲでした。

お互い単館映画や昔のマニアックな漫画が好きで、はな子を見に行っていた理由も一緒だったのです。

その後、ヨシヲは漬物メーカーに就職。結婚後、しばらく長野で単身赴任をしていましたが、最近はジュンの住む吉祥寺に戻り、主にリモートワークをしています。

2人は趣味や価値観が似ていて、“歴メシ”にも興味津々。買い出しに行くところから後片付けまで、全て2人で一緒に行なう姿に仲の良さが表れています。

2人は買い物をしたり、料理をしたり、食事をしたりしながらいろいろな話をします。

ヨシヲが「世界史、受験で選択しなかったな」と言えば「私も。日本史だった」とジュン。すると「あんなのカタカナ多くて覚えらんないでしょう。テストでさ、小文字を大きく書いちゃってバツにされてそれで嫌いになった」とヨシヲ。

そんな何気ない会話が楽しくて思わずクスリとしてしまいます。

時には重い空気になることもあるけれど、相手を認め、相手を許し、相手に感謝しながら乗り越えていきます。

ちなみに料理を食べるシーンの会話には、ジュン演じる市川さんとヨシヲ演じる中島さんが実際に食べた感想も混ざっているのだとか。2人の自然なやり取りに注目です!

吉祥寺にある一軒家

2人が住んでいる一軒家はイギリスに引っ越すことになったヨシヲの親戚から借りています。晴れた日の縁側は日差しが差し込んで、日向ぼっこにぴったり。

近所には畑も多く、野菜の直売販売所で買い物をすることもあります。駅からは少し遠いけれど、ジュンはこの家をとても気に入っています。

キッチンは少しレトロな雰囲気で、かわいらしくて温かみがあります。調理器具などがきちんと整理整頓されていて使い勝手も良さそう。

唯一の欠点(?)は、ガスコンロの火のつきが悪いこと。火をつけるのには少しコツがあって、なかなか火をつけられないヨシヲは一発で火をつけるジュンをリスペクトしているよう(笑)。

お部屋のインテリアもセンスが良くて、こんなおうちに住みたい!と憧れてしまいます。

おうちでも再現できる!歴メシの数々

ジュンとヨシヲが作る“歴メシ”は、正確に再現するのではなく、現代の日本で手に入る食材を代用して作ります。

第1話に登場するのは、フランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットが食べていたごはん。

その気になるメニューは、「牛肉とキャベツのトマト煮込み」「ヒラメの元祖ホワイトソースがけ」「マグロのマリネ」です。

それを知ったジュンが「マグロを生で食べてたってだけで身近に感じるよね」と言うシーンがあるのですが、本当にそう!

遠い存在だと思っていた歴史上の有名人たちが食べていたごはんを知るだけで、不思議と身近に感じられちゃうのです。

ほかにも、古代ローマの政治家ユリウス・カエサル、古代ギリシャの哲学者ソクラテス、フィレンツェ共和国の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチらが食べたごはんが再現されます。

番組のレシピアカウントでは、各話のレシピが紹介されているので、実際に再現してみることもできちゃいますよ。

心に響く味わい深いセリフ

ジュンたちの家にはときどき、親戚や友人が訪ねてきます。

第9、10話に登場するのは、ジュンの叔母・浩子(安奈淳)。自由奔放に生きていて独特の人生観を持っており、ジュンの憧れの存在です。

人のことや世間体が気になって浩子のように生きられないと言うジュンに対して浩子は、「人目を気にするのは自分に従ってないからだよ」とチクリ。

さらに「遅すぎるなんてことないよ。私なんかね、まだまだたくさんやりたいことがあるもん」とジュンの背中を押します。

浩子のように歳を重ねられたら、人生はとても豊かなものになるでしょうね。

登場人物たちの素敵なセリフの数々にもぜひ注目してみてくださいね!