器を変えれば、ごはんの味が変わる!?

よそう器にこだわれば、毎日のごはんがもっとおいしく、楽しいものになる!
東京・町田市で「うつわ ももふく」を営む田辺玲子さんが、ご自身の経験を交えながら、“ごはんと器のおいしい関係”について語ってくださいました。

ごはんを変える「運命の器」。

幼い頃から食が細く、食べることが苦手だった私にとって、食事の時間はあまり楽しいものではありませんでした。特に白いごはんが苦手で、「おかずだけでいいのに…」なんて思うことも。食への興味が薄かった私を決定的に変えたのが、お気に入りの器との出合い。見た目、香り、食感…。「器を変えるだけで、いつものごはんがこんなにもおいしく、豊かに感じるんだ!」と気付いてからは、日々、さまざまな器でごはんを楽しんでいます。みなさんも、自分だけの「運命の器」を探してみませんか?

季節で選ぶ、気分で選ぶ。

私は普段、ジャンルによる器の使い分けはほとんどしていません。和食を盛るときにも洋皿を使いますし、洋食を盛るときにも漆器を使います。そのぶん、季節やその日の気分に合わせて器を楽しんでいます。
たとえば、春の食卓でごはんをよそう器には、シンプルで粒子の細かい土ものや、さわやかな絵柄の磁器を。夏のごはんには、涼しげな色合いの磁器やシンプルな絵柄の染付、もしくはキリッとした黒。秋は、ざっくりとした土ものや焼締め。冬は色味の暖かいものなど…。
さらには、雨の日や晴れの日など、その日の気分や体調に合わせた器を選ぶことで、食事の時間を心地よく過ごし、より良い一日につながればと思っています。

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