ごはんを上手に冷凍保存!おいしさをキープする方法を解説

余ったごはんを冷凍すると、解凍後のごはんがパサついたり、硬くなってしまったりと、おいしく感じられないということがあるのではないでしょうか。この記事では、ごはんのおいしさをキープする冷凍のコツと、おいしく解凍する方法について解説します。

ごはんの冷凍の仕方で味に差が出る!?

炊きたてのごはんがおいしく感じるのは、ごはんにほんのりとした甘みと香り、そしてふっくらと適度な粘りがあるからです。特にごはんの適度な粘りは、お米と水分を加熱することでお米のでんぷんが糊のような状態になること(糊化)で生まれ、おいしさの決め手になると言われています。

一方、炊いてから時間がたったごはんは、水分が抜けていき、でんぷんが老化することで、パサついたり、硬くなったりして味も風味も落ちます。つまり、ごはんをおいしく保存するには、ごはんの水分を逃さないように熱いうちに冷凍することが大切です。

ごはんをおいしく冷凍するための3つのコツと注意点

ごはんをおいしく冷凍保存するためには、次の3つのコツが大切です。

1.炊きたての熱い状態のごはんをラップで包んで水分を閉じ込める

前述したようにごはんは冷えていく段階で水分が抜けておいしさが失われていくため、可能な限り熱いうちにラップに包みます。包むときは平たく厚みを均等にしてピッチリ包みましょう。また、ごはんをつぶさずに湯気の水分を閉じ込めるように包むと、解凍したときにふっくらとおいしいごはんに仕上がります。

2.ごはんの量は小分けにする

ごはんの量にも注意しましょう。量が多すぎると、解凍時に加熱ムラがおこり、おいしさが損なわれる原因にもなります。ごはんは一度に食べきれる量に小分けにして冷凍しましょう。目安としてはお茶碗1杯分の約150g、大盛りの場合で約200~240gです。

3.あら熱を取り、急速冷凍がおすすめ

ご飯を冷凍する際には、すばやく冷却させることで、おいしさをキープすることができます。

ただし、冷凍用のごはんをアツアツのまま冷凍室に入れると、ごはんに霜がついたり、冷凍室の温度が上がってほかの食材が劣化したりするおそれがあります。そのため、常温であら熱を取ってから冷凍室に入れるようにします。

金属トレーや急速冷凍機能を使って素早く冷凍

その際、あら熱を取ったごはんを熱伝導率の高い金属製トレーの上に並べ、冷凍室に入れて冷やせば冷凍にかかる時間を短縮できます。冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は、利用すると便利です。

冷凍したごはんは、におい移りを防ぐために一度取り出し、冷凍用保存袋に入れて再び冷凍室に入れて冷凍保存しましょう。

炊飯前の注意点と保存の目安

ストック用の冷凍ごはんをまとめて作るなら、洗米したお米に吸水させる「浸水」を行ってから炊きましょう。お米にしっかり水分を含ませることで、解凍後のごはんもおいしくなります。

冷凍保存したごはんの保存期間はおよそ1カ月です。味や風味が落ちないうちに、できるだけ早く食べきるようにしましょう。

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