子どもの“食べ物を粗末にしない心”を育む、Xmasパーティレシピ3選。子ども料理研究家・武田昌美さんが作る食育レシピとは?

子どもの“食べ物を粗末にしない心”を育む、Xmasパーティレシピ3選。子ども料理研究家・武田昌美さんが作る食育レシピとは?

クリスマスや年末年始に向けて、ママ友や家族とホームパーティを計画している人も多いのでは。華やかなパーティメニューを作りたいけど、栄養バランスも考えたいし、食べ残しもできるだけ少なくしたいもの。そこで子ども料理研究家の武田昌美さんに、食育にもつながる、華やかだけどエコなレシピを紹介してもらいます。令和時代は、家族みんなでフードロスを意識したパーティで乾杯して。

美しい断面がフォトジェニック!「ガトーインビジブル」

「目に見えない」という意味の「インビジブル」。スライスした材料と生地を混ぜ込んで焼くと、具材と生地が一体化して見えなくなることがこの名前の由来だとか。フランスで人気の料理で、りんごなどのフルーツを使って作られることも多いメニュー。

余り野菜を使って作ってもOK。例えば、ジャガイモはカボチャやサツマイモに、ニンジンはトマトやパプリカに、ベーコンはハムやウインナーに、インゲンはアスパラガスやズッキーニなどに変えてもおいしくできる。

【材料】(18cmのパウンド型1台分)
じゃがいも 大2個分(約400g)
卵 2個
にんじん 1/2本(約90g)
牛乳 70cc
ベーコン 4枚
粉チーズ 大さじ3
いんげん 8~10本
塩 小さじ1/4
粗挽きこしょう 少々
米油 大さじ2
薄力粉 50g

【作り方】
1.ボウルに卵を割りほぐし、牛乳、粉チーズ、塩、粗挽きこしょう、米油を加えて混ぜ、薄力粉をふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
2.皮をむいたじゃがいもをスライサーで薄くスライスし、1のボウルに入れて混ぜる。
3.にんじんはスライサーで薄くスライスし、いんげんはヘタを切る。にんじんといんげんを耐熱皿にのせ、電子レンジ600wで1分加熱する。
4.パウンド型にクッキングシートを敷き、2を1/3量を敷き詰める。その上にベーコンを隙間がないようにのせ、上から生地を少し流す。これをじゃがいも、いんげん、じゃがいも、にんじん、じゃがいもの順になるように重ねる。
5.残った生地を全て流し込み、オーブン180℃で45~50分焼く。粗熱が取れたら型から外す。

子どもとこう楽しむ!武田さんのワンポイントアドバイス

・卵割りや子どもの得意な混ぜる作業を取り入れることで、最後まで責任感を持って作業に臨む大切さを子ども自身が体感できます。
・野菜は包丁ではなくスライサーを使用するので、子どもと一緒に楽しく作ることができます。野菜が小さくなったらスライサーを使用するのが難しいので、親にバトンタッチして。
・隙間なく具材を入れるのが、仕上がりをきれいにするコツ。ただ、隙間なく入れるのは子どもにとって繊細な作業なため一緒におこなって。トングや菜箸を使うとやりやすいです。

トッピングを子どもと一緒に楽しもう!「味噌クリームチーズとサーモンのオープンサンド」

北欧が発祥のオープンサンドは、デンマークではスモーブローと呼ばれ、パンが見えなくなるほど具材をたくさんのせるのが特徴。もともと夕飯の残りをパンにのせて翌日のランチにしたことから始まったとも。クリスマスパーティに張り切って作った料理が残ってしまっても、翌日にパンにのせて家族で楽しむのもおすすめ。パンはバケットのほか、クラッカーでも。食パンの場合はカリッとトーストしてから作って。

クリームチーズに味噌を加えるとコクや甘みが加わり、隅から隅までディップを塗ることで、食べ残しを防げる。発酵食品同士で相性がよく、そのまま野菜のディップにしてもおいしい! 

【材料】4人分
バケット 8枚(厚さ1cm程度)
ベビーリーフ 1袋
クリームチーズ 大さじ2(約40g)
ミニトマト 4個
味噌 小さじ2(12g)
スモークサーモン 8切れ
レモン 1/4個

【作り方】
1.バケットは軽くトーストする。
2.クリームチーズは室温に戻し、味噌と合わせる。
3.1に2を隅まで塗り、ベビーリーフ、半分に切ったミニトマト、スモークサーモン、いちょう切りしたレモンをのせる。

子どもとこう楽しむ!武田さんのワンポイントアドバイス

・「はさむ」サンドイッチは子どもが作るのはちょっと難しいので、子ども料理としてはオープンサンドが簡単でおすすめ。上に乗せるだけでも『自分でやった!』という自信にもつながります。
・のせる順番などにもこだわり過ぎず、子どもにはぜひ自由な発想で作らせてみてください。
・大人用と子ども用に分けて、子ども用は子どもたちに自由に作らせ、大人用は黒コショウをふるなどして大人な味に仕上げると、大人の満足度も高まると思いますよ!

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