「恥ずかしいからやめなさい!」
臨月に入ったころ、A子はまたしても「なんだか胎動がいつもより弱い気がする……」と不安になり、夜中に産院を受診しようとしました。
姑はもちろん反対。「産み月になると動かなくなるんだよ。そんなことでこんな時間に病院に行くなんて迷惑だし恥ずかしいからやめなさい!」と鼻で笑います。
しかし、夫は「A子がおかしいと感じるんなら、とにかく産院に行こう」と言ってくれて、すぐに時間外受診することになりました。
直感を信じてよかった……!
「もし何もなかったら、またお義母さんが馬鹿にしてくるんだろうな……。でも、赤ちゃんに何かあったら取り返しがつかない」と思いながら診察してもらったA子。
てっきり杞憂かと思ったのですが、なんと本当に赤ちゃんの心拍が落ちてきていて、危険な状態でした。
A子はそのまま入院、すぐに緊急帝王切開で出産することに!
幸い無事に出産を終えることができましたが、助産師にも「よく赤ちゃんの変化に気付いたね。来てくれて本当によかった」と言われました。もしもあの時姑の言うとおりにしていて、受診していなかったらと思うと、心底ゾッとしたそうです。