両親がまかさの同時に入院!パニックになって目の前が真っ暗に…【体験談】

両親がまかさの同時に入院!パニックになって目の前が真っ暗に…【体験談】

介護老人保健施設の面接へ

母の手術は無事済んで、半月ほど入院ということになりました。すぐに病院のケアマネジャーさんから電話があり、今後のことで話し合いたいとのことでした。後日病院に行き、ケアマネジャーさんとお会いしました。とても元気のいいハキハキとした方で、認知症の状態が悪い父は、「ここにずっと入院することはできない。特別養護老人ホームに入るのが一番良いが、この時点で2000人待ちのためすぐには空きがない。介護老人保健施設であれば入れそうなところがある」ということを教えてくれました。

幸い入院していた病院のそばに何カ所か介護老人保健施設があり、その中の1つに空きがあるとのことで、「早めに面接に行き、決めてきたらどうか」と勧められました。どうやら入院中、父の認知症がかなり悪くなってきたようなのです。

私は、ケアマネジャーさんに連絡を取っていただき、介護老人保健施設に面接に行くことを決めました。そこは病院からバスで10分くらいの場所にありました。とてもきれいで大きな病院が併設されており、何かあればすぐにそちらで対応できるとのことでした。感じの良い女性のスタッフさんが料金、食事、介護スケジュールなどの説明をしてくれ、その日のうちに入所日まで決めました。私はこのとき初めて肩の荷が下りた気がしたのです。

まとめ

介護老人保健施設のスタッフの方から「認知症には波があり、症状が出ないときは普段と変わらなく見えたりする」と聞きました。父の認知症は知っていましたが、さほど頻繁に会わない私は半信半疑でした。会うときはいつも元気で、変わった様子はなかったのですが、今回のことで父の認知症は疑うことのできない現実となりました。これは精神的につらいことでしたが、病院のケアマネジャーさんと施設のスタッフさんの連携により、父の入所が決まったことはうれしいことでした。

それまで老健についてろくに知らなかった私でしたが、自分なりに調べ知識を身に付けることにもつながりました。そして母は無事退院、父は施設へと新しいスタートを切ることができたのです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)

2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

著者/介護カレンダー編集部
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