冬の風邪には栄養たっぷりスープを!症状別・風邪対策スープレシピ

冬の風邪には栄養たっぷりスープを!症状別・風邪対策スープレシピ

風邪には薬で対処する人もいるけれど、治すために最も大切なのは体が本来備えている自然治癒力を高めること。それには自分の風邪のタイプを見極めて、タイプに合わせた栄養食材をたっぷり取ることが効果的なのだそう。漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんに、風邪のタイプ別におすすめの食材と、風邪対策スープレシピを教えてもらおう。

“熱タイプ”の風邪は、体の熱を冷ます食材と水分補給で対処

一方の“熱タイプ”の風邪の場合は、大根、ゴボウ、味噌、菊の花、くず粉といった体の余分な熱を冷ます食材をたっぷり取り、あわせて水分をしっかり補給することがポイントなのだとか。

「このタイプの風邪は、熱によって水分が消耗されやすいため、水分補給をすることが大切。水分を補給することで汗をかきやすくなり、体内の熱を発散することができるのです」(上之原さん)

そして、毎日の食生活に取り入れたいおすすめのスープレシピはこちら。

●ゴボウのポタージュスープ
<材料:1人分>
ゴボウ 1/8本、タマネギ 1/8個、ベーコン 10g、バター 5g、コンソメスープ 1/2カップ、豆乳 1/2カップ、塩コショウ 適量

<作り方>
(1)ゴボウは薄く輪切りにして、水にさらす。タマネギは薄切りに、ベーコンは7mm角に切る。
(2)鍋にバターを入れて(1)を炒め、タマネギがしんなりしたらコンソメスープを加えて弱火で煮る。
(3)全体に火が通ったらいったん火を止め、あら熱を取ってミキサーにかける。
(4)(3)を鍋に戻して火にかけ、豆乳を加え、塩コショウで味を調える。

「体の熱を冷ますゴボウがたっぷり取れるスープです。さらに豆乳は体の熱を冷ますほか、口やのどなどの乾燥を潤す食材。“熱タイプ”の風邪にぴったりのスープです」(上之原さん)

体調がすぐれないときや食欲がないときも、スープなら食べやすく、栄養もスムーズに体内に吸収されるはず。また、たっぷり作って1食分ずつ小分けにして冷凍すれば、約3週間保存できるので、あらかじめ備えておけるし継続的に取り入れられそう。ごはんを加えて薬膳雑炊にするなどのアレンジも楽しみながら、これからの季節の風邪対策に活かしてみて。

教えてくれた人

上之原静佳さん

薬剤師、漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック 日本橋髙島屋S.C.店」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。

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