無洗米のデメリットは勘違い!?5つのメリットと無洗米をおいしく炊くコツ

無洗米は、精白米と比べてお米を研ぐ手間がないので、時短につながり便利です。ところが、無洗米はおいしく炊けない…というイメージを持つ方もいるようですが、本当でしょうか?この記事では、無洗米のメリットや、デメリットの勘違い、精白米との違いを解説。おいしく炊くコツや保存方法、注意点についても紹介します。

「無洗米はまずい」は本当?無洗米のデメリットの勘違い

無洗米のデメリットと勘違いされているものにはどのようなものがあるでしょうか。まずは、無洗米がデメリットと思われている点とその理由などについて解説します。

無洗米はパサつくというのは勘違い

無洗米がパサパサしておいしくない?と思われている方もいるかと思いますが、無洗米がパサつくというのは勘違いです。それは、適した水分量を入れていないからかもしれません。炊飯器の「無洗米コース」で炊くことで、パサつかずふっくら炊き上げることができます。「無洗米コース」がない場合でも、水分量を加減することでパサつかないように炊き上げることが可能です。

また、無洗米は、表面のぬかや胚芽だけでなく、お米を乾燥から守る働きのある肌ぬかも取り除いていることから乾燥しないように、保管の際に注意しましょう。

【無洗米の保存の際の注意点】

密閉容器に保存する
冷蔵庫の野菜室や、冷暗所で保管する
精米から30~45日を目安に食べきる

無洗米をおいしく食べるためには、保存方法に注意し、早めに食べきるようにしましょう。

無洗米は硬い炊き上がりになるというのは勘違い

無洗米のごはんは硬い炊き上がりになると思っている方もいますが、じつはこれも勘違いです。硬くなる場合は、水加減が適していないのかもしれません。ふっくらとした柔らかめの炊きあがりが好きな場合は、水加減の調整をしましょう。

【無洗米の水加減のコツ】
炊飯器に水を入れる際は、水分量の目盛りに、無洗米用があればそれにあわせて水を張ります。目盛りがなければ、通常よりも少し水を多めにいれるなどして、好みの柔らかさに微調整すると良いでしょう。

無洗米は銘柄が少ないというのは勘違い

昨今、無洗米は多くの銘柄が流通するようになりました。特に「こしひかり」や「あきたこまち」などの広く流通しているお米では、無洗米を販売している場合が多いです。今後はもっと銘柄が増えていくかもしれません。様々な無洗米の銘柄の中から自分の好みの味わいを見つけましょう。

精白米よりも価格が高いのは勘違い

無洗米は肌ぬかを取り除く手間がかかっているので、その分、価格が高くなる傾向にあります。しかし、食べられる部分については、肌ぬかがない分、精白米よりも無洗米の方が多くなります。

また、無洗米はお米を研ぐ際の水道代が節約でき環境にも貢献できます。コストはトータルで考えると、一概に無洗米は高い、とは言えないことがわかるでしょう。

無洗米の5つのメリット

実は、無洗米には、多くのメリットがあります。以下に5つご紹介します。

お米を研ぐ手間が省ける

無洗米は精白米と異なり、肌ぬかがないため、「お米を研ぐ手間が省ける」ことから、時短につながるので重宝します。

水の節約になる

精白米は何度か洗米する必要がありますが、無洗米は研ぐ作業が必要ないので節水ができ、水道料金の節約にもつながります。

精白米より量が多い

無洗米は、同じkg数でも、肌ぬかがない分、一袋中の食べられる部分の量が精白米よりも多くなります。要するに、無洗米では、肌ぬかがあらかじめ取り除かれている分「購入したお米の量=食べられるお米の量」となります。一方、精白米では「購入したお米の量―洗い流した肌ぬか=食べられるお米の量」となるため、実際に食べられるお米の量は減るということです。

無洗米は購入したお米をムダなく食べられるという点が、メリットと言えるでしょう。

水で研ぐ必要がない分、栄養を逃しにくい

無洗米は研がずに炊飯するため、白米に含まれるナイアシンやビタミンB1といった水溶性の栄養を逃しにくいのが特長です。また、一般的に流通している無洗米は研ぎ加減をメーカー側で調整、管理しているなど、良い研ぎ加減の状態になっているのもメリットです。

無洗米はサステナブルなお米として注目されている

【水質汚染を防止する】
無洗米は研ぐ必要がなく、とぎ汁が出ないため、環境汚染を軽減できると注目されています。お米のとぎ汁はりん・窒素などの栄養素が多く含まれています。この有機物の汚れは、下水処理技術の高い下水処理場でも、処理しきれず川や海が汚れる原因になっています。

製造時に取り除かれる肌ぬかは、畜産・田んぼ・畑などに天然の有機質資材として活用されるため、継続的な循環利用が可能です。

【CO₂を削減する】
無洗米は製造時のエネルギーが少なく、ボイラーなどを燃焼させる工程がない分、CO₂の排出量も抑えられます。

※全国無洗米協会認証無洗米の場合

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