「普段何気なく使っているペットボトルですが、よく見てみると、容量の大きさによる違いはもちろん、底の形、胴体の凹みなど、様々な形態をしていることがわかります。これらの特性を、いろいろな用途に活用できるのです」
そう話すのは、ムック本『バターもピザも作れる! かんたんペットボトル調理』(宝島社)の監修者で料理研究家の大瀬由生子さん。そこで、数々の活用術のなかから、今日からすぐ実践できる“知って得する簡単活用術5選”を教えていただきました。
●たこ焼き生地はペットボトルで作れば楽チン!
大人も子どもも大好きなたこ焼き。自宅で作る人も少なくないのでは? その生地作りも、ペットボトルを活用すると簡単便利!
【材料/約80個分】
・使用するペットボトルサイズ……2Lのペットボトル
※使用するペットボトルは、しっかり洗浄してください。
・たこ焼き粉……………400g
・卵………………………5個
・水………………………1.4L
・和風だしの素…………お好みで
【作り方】
1)水以外の材料を大きめのボウルに入れてよくかき混ぜ、じょうごなどを使って2Lペットボトルに移す。
2)水を加えてペットボトルを振って混ぜる
3)生地をたこ焼き器に流し入れる前にも、必ずペットボトルを振って混ぜる。
「この方法は手やテーブルも汚れにくく、作りやすいだけでなく注ぎやすい。おたま不要で片づけもとても楽チンです!」(大瀬さん 以下同)
●ペットボトルでパスタの保存&計量ができちゃう!
ペットボトルは、パスタの保存に最適だという。
【材料】
使用するペットボトルサイズ………………2Lのペットボトル
「ペットボトルは、キャップがあるので湿気を防げるうえに、立てて置けるので保存スペースが少なくて済みます。また、容器が透明なので、パッと見てパスタの太さがわかるのも◎。そして、何よりおすすめの利点が、ペットボトルの口から出るパスタの量が、だいたい一人分のパスタの量(約100g)なので、調理時にわざわざ量をはからなくていいので便利です」
●面倒な“あさりの砂抜き”もペットボトルで簡単に!
あさりの砂抜きって、意外と面倒だったりするもの。
「あさりの砂抜きの際、面倒なのが塩分濃度の計算ですね。ペットボトルを使ったこの方法なら迷うことなく作れるので、ぜひ実践してみてください!」
【材料】
使用するペットボトルサイズ…………500mlのペットボトル
【方法】
1)ペットボトルに500mlの水を入れ、さらにペットボトルのキャップにすりきり2杯の塩を入れて、キャップを閉めてよく振る。これで砂抜き水は完成。
2)砂抜き時には、ボウルやバットにあさりを入れて、この砂抜き水を注ぎ入れる。
●ペットボトルのキャップを使って“魚のウロコ取り”のイライラ解消!
魚のウロコ取りと言えば、飛び散ったウロコの片づけが大変!
「飛び散るウロコも、ペットボトルのキャップを使えば最小限におさえられるんです!」
【材料】
・使用するペットボトル………………キャップ
【方法】
1)ペットボトルのキャップを利き手に持ち、反対の手で魚を押さえ、ウロコに逆らうようにこする。
2)キャップ内にウロコが溜まるので、周りに飛び散ることが最小限に!
「包丁の背でこすった時より派手に飛び散りませんが、シンク内や大きめのポリ袋内で作業すると後片づけが楽です」
●ペットボトルのキャップが計量スプーン代わりになる!
計量スプーンが手元にないとき、実はペットボトルのキャップが大活躍!
【材料】
・使用するペットボトル………キャップ
「実は、ペットボトルのキャップが計量スプーン代わりになるんです。キャップにすりきり2杯で、ちょうど大さじ1の分量になります。ちなみに、1杯の場合は、小さじ1と1/2です」
どれも今日からすぐ実践できる簡単便利な活用術。ぜひ、ペットボトルの便利さを実感してください!
(文/横田裕美子)
取材協力/(株)宝島社 フードコーディネーター/佐藤かな子