見逃していない? 子どもが犯罪を起こす兆候

第1回 子どもが関わる可能性のある軽度な犯罪
万引きやケンカで相手にケガをさせた、モノを壊したなど、子どもが犯罪に関わってしまうケースは少なくない。

うちの子に限ってそんなことはないと思うものの、もしそういった状況に直面したらどうすれば? 渋谷青山刑事法律事務所の二宮英人弁護士に、子どもの犯罪を未然に防ぐためにするべきことを伺った。

「少年が犯罪に関わる原因のひとつは、親子のコミュニケーション不足です。面倒くさがらずに子どもの話を聞いてあげましょう。家事をしているときに子どもが話かけてきて、『忙しいから後でね』と言ってしまうこともあると思います。でも、そういった対応が続くと、子どもは話を聞いてくれないものと思い、自分から話をしなくなります。なにげない会話に犯罪を起こす兆候は隠されているもの。悪い友人と付き合っていないか、怪しいサイトを閲覧していないかなど、保護者は把握しておきたいものです。手が離せないときは後で時間を作るなどをして、あらためて話を聞く機会を作りましょう」(二宮弁護士 以下同)

もし子どもが親に不満や悩みを話したがらない場合や、親が子どもに問題行動を指摘して反発される場合は、心療内科やスクールカウンセラーなどに間に入ってもらうといいそうだ。このとき、「心療内科」や「カウンセラー」というキーワードを強調して話すと子どもが警戒するため、「親に話せないことを話せる場所に行こう」と説得しよう。

万引きをする子ども

●子の会話内容や行動に異変の兆候があることも

二宮弁護士いわく、子どもはまだ嘘をつくことが上手ではないそう。学校の話や趣味の話、好きな子の話などを聞くうちに、悪い友人からの影響や変わった性癖などに気付くことがあるという。

「このとき重要なのは、親が聞き出すのではなく、子どもに話をさせることです。親子のコミュニケーションは、子どもの状況を把握するためにあれこれと子どもの生活に首を突っ込むということではありません。過干渉になると、子どもからウザいと思われるだけ。成長に合わせてバランスを取りながら、お子さんの話を聞いてあげてください」

また、友達に買うクリスマスプレゼントなどの値段が急に上がる、急に出費が増えるといった様子が見られる場合、付き合う友達が変わった可能性が考えられる。帰りが遅くなるなども、子どもの行動を気にしたほうがいいポイントだ。

「思春期の子どもはいい意味でも悪い意味でも、素直に環境へなじもうとします。悪い友達に影響を受けて犯罪行為に手を出してしまうことも。再犯が続くなど、状況によって友人関係を変えたほうがいいと判断した場合は、引っ越しを検討することもあります」

「親子のコミュニケーションが取れていれば、少年犯罪のリスクは下がる」と二宮弁護士。わが子が犯罪に手を染める、なんてことがないように、しっかりと子どもの行動を見守ってあげよう!
(ノオト+石水典子)

お話をお聞きした人

二宮英人
渋谷青山刑事法律事務所
弁護士。刑事事件・少年事件が専門。少年犯罪においては被疑者とその家族を含め、親身に対応。依頼者の人生が過度に傷つけられることのないように配慮をした弁護活動を行う。
弁護士。刑事事件・少年事件が専門。少年犯罪においては被疑者とその家族を含め、親身に対応。依頼者の人生が過度に傷つけられることのないように配慮をした弁護活動を行う。