まとめ買いした食材を無駄にしない! 鮮度を保つ保存テクを教えて

まとめ買いした食材を無駄にしない! 鮮度を保つ保存テクを教えて

第22回 生活の裏技
おいしく保って、おいしく食べる

人によって頻度は違えど、誰もがご家庭で料理をする機会はありますよね。
本当はその日の料理で使う食材をその都度買い物に行けたら良いのですが、そういうわけにもいかないのが現実ですよね。週末や仕事が早く終わった日に、まとめて買う人が多いのでは。

しかし、まとめ買いしたものの、うまく使いきれず冷蔵庫の中でかなしい姿に罪悪感を覚える……なんてことはありませんか?

そこで管理栄養士・フードコーディネーターの若子みな美さんに、鮮度を保つ食材の保存テクニックを聞いてみました。

■野菜の保存方法を教えて!

まとめ買いした食材を無駄にしない! 鮮度を保つ保存テクを教えて

──家庭でよく使う代表的な野菜の保存方法・目安保存期間を教えてください。

【じゃがいも】
本来なら風通しの良い冷暗所で常温保存するのがベストだが、夏場は状況的に難しい可能性も。そんな時は新聞紙で包み、ポリ袋に入れて、冷蔵保存。味が落ちてくるが、1ヶ月ほど食べられる。芽が出てしまったり、緑に変色してしまったりしたら、周りの部分も含めて多めに取り除くこと。

【たまねぎ】
じゃがいも同様、新聞紙に包みポリ袋に入れて冷蔵保存。目安保存期間は、丸ごと保存するなら皮をむかない状態で1ヶ月。皮をむいて半分や1/4にカットした場合は、丸ごとよりも日持ちしにくくなるので1週間以内に使い切るように。

【にんじん】
新聞紙で包みポリ袋に、もしくはコップなどにヘタを上にして入れ立てて冷蔵保存。基本は自然に生えているのに近い状態で保存するのがベスト。目安保存期間は2週間。

【きゅうり】
1本ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れる、もしくは、1本ずつラップに包んで冷蔵保存。にんじん同様、立てて保存するのが好ましい。目安保存期間は1週間。

【もやし】
傷みやすいので買ったらすぐに食べ切るのが好ましい。もし残ってしまった場合は、軽く茹で粗熱をとり、密閉した容器に入れて冷蔵保存。その場合も1~2日で食べ切ること。

【きゃべつ】
芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーをくり抜いた部分に入れ、ポリ袋に入れて冷蔵保存。目安保存期間は1~2週間。

【きのこ類】
冷凍保存がおすすめ。石づきをとってほぐし、チャック付きの保存袋に入れ冷凍保存。1ヶ月以内に使い切ること。

【おくら】
キッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵保存。目安保存期間は3~4日。サッとゆでた後に冷凍保存することも可能。冷凍保存の場合は1カ月ほどOK。

【なす】
1本ずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れるか、1本ずつラップをして冷蔵保存。どちらも目安保存期間は3~4日。生のなすは水にさらしてをアク抜き、加熱したなすは皮をむいてから、チャック付の保存袋に空気を抜いて入れれば、冷凍保存も可能 。その場合の目安保存期間は1ヶ月。

【トマト】
1個ずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れるか、1個ずつラップをして冷蔵保存。目安保存期間は1~2週間。

じゃがいも、たまねぎ、にんじんは新聞紙があればベストですが、なければ、そのままでも問題ないとのことでした!

■肉・魚の冷凍保存方法を教えて!

まとめ買いした食材を無駄にしない! 鮮度を保つ保存テクを教えて

──肉の正しい冷凍保存方法やポイント、保存期間の目安を教えてください。

【ひき肉・薄切り肉】
小分けにしてラップに包み、保存袋に入れて冷凍保存。どちらも目安保存期間は1ヶ月。

「かたまり肉は、そのままの状態だと、冷凍するのに時間がかかります。水気を軽く拭きとり、小分けに切ってからラップに包み、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。保存期間の目安は1ヶ月です。すべての肉に共通ですが、下味を付けて冷凍すると肉が硬くなるのを防げて、調理する時の味付けも楽になりますよ」

──保存=下準備になり、簡単に作れるレシピをぜひ教えてください。

「わたしは薄切り肉を冷凍する時に、塩こうじや焼肉のタレなどに漬けてから冷凍することが多いです。解凍したら野菜と一緒に炒めるだけで、おいしいおかずが完成するので時短調理にもなります」

──魚介類の正しい冷凍保存方法やポイント、保存期間の目安を教えてください。

「魚の切り身は、水気をふきとり、ラップに包み保存袋に入れましょう。貝類は、砂抜きして洗った後に水気を切り、保存袋に入れましょう。どちらも冷凍保存、目安保存期間は1ヶ月です」

■正しい保存で毎日の料理を快適に!

──ご家庭で料理を作る機会が多い読者の皆さんへ一言お願いします!

「野菜の鮮度は、味や食感に直結します。正しく保存することで、鮮度の良いおいしい状態を保つことができます。また、肉や魚を冷凍保存する時も、少しの工夫で解凍後の味が変わってきます。忙しい中で、手間をかけずに料理したい方には下味冷凍がおすすめです。ぜひ、毎日の料理に活用してくださいね」

今回のアドバイスをもとに、使い切れない食材はすぐに適切な保存を! 食材を無駄なくおいしく食べきれるようになりましょう。

(やまかわきよえ+ノオト)

<取材協力>若子みな美

やまかわきよえ
やまかわきよえ
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!