夢中になって勝手に習得?幼児期にひらがなをスムーズに身に付ける魔法の本

対象年齢は2歳頃から、年長児でも遅くない

本によると、対象年齢は2歳頃から、とありますが「敏感期」が訪れるのも個人差が大きいので、まずは2歳児さんには高望みせずに、「ざらざら・つるつる」の指先の感覚を確かめることから。文字を書くことに興味を持ち始めたら、親が人差し指と中指を揃えて砂文字をなぞるのをゆっくりとやって見せる。まずは親が見て一緒にやる、1人でスムーズにできるようになったら子どもに任せる、という流れが良いようです。

モンテッソーリ教育では、文字の敏感期は3~4歳頃に訪れることが多いのだとか。あまり親が先走らずに、子ども自身が興味を持てる時期を待つことが大事なのだそうです。本人が習得したいという気持ちになった時は、無理に教え込む何倍ものスピードで吸収していきます。親も子も、ストレスなく自然に字を書くことを習得するとき、いかに最初に「正しい書き順で」身に付けてもらうかが後々の字の綺麗さや本人の書きやすさに繋がっていきます。

私には子どもが二人いますが、息子は文字に興味を持つのが遅く、最初からきちんと書き順が示してある教具を使い、書き順の通りに習得していきました。しかし、下の娘は、私が上の子のケアに気を取られているうちに勝手に見よう見まねで文字を書き出したので、書き順が怪しいものがいくつかありました。

たとえば「た」などはどうしても縦棒から書いていて、「の」はなぜか反対の描き順で書いていました。一度勝手に身に付けてしまった癖を直すのは思ったよりも大変で、親も子も苦労したことを覚えています。

筆順なんてどうでもいい、とにかく書ければいいじゃん!という気持ちもありましたが、字形の整った字を書くため、また、早く書くために筆順は守った方がよいそうです。後々書道を学ぶときなど、筆順が違うと美しい文字を書くことはできません。やはりなんでも、最初が肝心!と強く思ったできごとでした。

もし、ひらがな習得後もあまりにも筆順が気になる場合は、こちらの本で、改めておさらいするのも良いのかもしれません。本書はあいうえお順になっていますが、「あ」などは難しいので一筆で書きやすい「つ」「し」などから始めるのも良いかと思います。

育児で大切なのは、子どもを信じて待つこと

うちの子は〇〇ができなくて…。まだ〇〇なんです…。と、謙遜でなく本気で心配していらっしゃる保護者の方のお話を聞きます。早期教育が盛んになっている現代、なんでも早くから与えることが良しと思わせるような広告も多く見られます。与えないことが悪かのように煽ってくる広告を見ていると、不安な気持ちになるのも無理はありません。

しかし、植物の種が自然と芽を出し育ち花を咲かせようとするように、子どもは自ら成長しようとする力を持った種です。実際に小さい子ども達に目を向けてみると、大人の真似をしたい、自分一人でやってみたい、という思いがどの子からも強く感じられます。

植物が良く育つために、人は適切な肥料を遣ったり水を遣ったり、日当たりの良い場所に置いたりするでしょう。同様に、子どもにも良い環境を提供する、水を与えすぎると却って枯れてしまうように、与えすぎることなく、適切な状態を維持しつつ、芽が出るのをじっくりと楽しみに待つこと。これが育児の在り方ではないでしょうか。

ちょっとばかり早くできても、長い人生で見たら誤差でしかないことも多いものです。たくさんある情報に踊らされず、自分の子どもを信じて、時を待ってみることが大切だなと、子どもが幼児期を過ぎた今でも自分に言い聞かせています。

<ぎゅってブロガー/わん子>

TOKYO2020大会の余韻が残る東京・湾岸エリア在住。日々愛車(ママチャリ)で爆走中。ギャングエイジの10歳息子と強気でおしゃまな6歳娘に振り回されています。趣味は読書とおいしいものを食べること。ディズニー好き。地域ブロガー。

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