「辛ラーメンは茹でるのではなく、煮る」のだそう。わたしにとっては初耳で、ちょっと衝撃を受けました(笑)。「辛ラーメン」といえば韓国を代表する即席ラーメンですが、日本のものと違って、麺を茹でるのではなく「スープで麺を煮る」のがおいしさを最大限に引き出す正しい作り方なのだそう。紹介しているのは分子調理学研究家の肩書を持つこじまぽん助さん。なにやらアカデミックな雰囲気を感じる肩書だけに説得力もある!?
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「分子調理学」とは、食材や料理のプロセスを科学の視点で分析して、従来の調理に科学的な裏付けをしたり、新しいレシピを生み出したりする考え方や技術のことだそうです。
そんな分子調理学の研究家であるこじまぽん助さんは、「材料は同じ、テクニックも不要、だけど圧倒的においしく作れる」レシピを紹介しています。一般的なレシピは「工程のみ」を紹介するものがほとんどですが、ぽん助さんは「なぜその工程をするのか」「なぜその工程がおいしくするために必要なのか」を丁寧に解説してくれます。
本日は、分子調理学研究家こじまぽん助さん直伝の「辛ラーメンの正しい作り方」に挑戦します。
分子調理学研究家の「辛ラーメンの正しい作り方」とは?
分子調理学研究家のこじまぽん助さんによると、「辛ラーメンの正しい作り方」のポイントは以下の3つとのこと。
ポイント1 袋の記載どおり水を550mlきっちり計量する。
ポイント2 麺を半分に割る。
ポイント3 付属の「粉末スープ」と「かやく」を入れてから麺を煮る。
では、ポイントに従って作ってみましょう。
材料と作り方はこちら。
【材料】1人分
辛ラーメン…1袋
水…550ml
青ねぎ(小口切り)…適量 ※お好みのトッピングでOK
【作り方】
1. 小鍋にきちんと計量した550mlの水を入れ、強火で加熱します。
最適な状態で仕上げるため、袋に記載された水の分量を守るのがおいしく作るポイントのひとつ。
2. 辛ラーメンの袋を開ける前に半分に割ります。辛ラーメンは日本の即席ラーメンに比べて麺が長いので、半分に割った方が食べやすくなるそうです。
3. 1が沸騰したら弱火にして、付属の「かやく」と「粉末スープ」、麺を入れます。
日本の即席ラーメンは麺が茹で上がった後に付属の粉末スープを入れるパターンが多いですが、辛ラーメンは麺をスープで煮て、スープの旨味を麺に吸わせて作るのが定石。
袋の裏面にも「麺とスープ、かやくを一緒に入れ」と書いてありました。袋の裏面は読まないので、わたしはいつも粉末スープは最後に入れていました(苦笑)。
途中で麺をほぐしたら後は待つだけ。
袋に記載されている煮込み時間は4分30秒ですが、ぽん助さんは4分がおすすめとのこと。器に移している間に30秒くらい経ってしまうので、食べるとき麺の硬さがベストになるように4分で火を止めると良いそうです。
4. 3を器に盛り付け、お好みのトッピングをのせて出来上がり。今回は小口切りした青ねぎをちらしました。
調理時間は5分。「分子調理学」とのことですが、特に作り方で科学的な裏付け…はなかったような(笑)。まぁ、OK。
いつも適当な水の量で作るので、これがベストなスープの量なんだなと初めて知りました。スープは多めなんですね。
では、いただきます。
麺は硬すぎず、やわらかすぎず、そして、モチモチ。スープはめちゃめちゃ辛いものの濃すぎず、薄すぎず。確かに、非の打ち所がない、バランスのとれた完璧な仕上がりです。
いつもわたしは水の分量も茹で時間も適当に作るので、麺が硬すぎたり、スープが少なくて味が濃すぎたりと作る日によって出来はマチマチ。ですが、この作り方なら、毎回、同じクオリティの辛ラーメンが作れますね。
ぽん助さんは「見ない人が多いかもしれませんが、商品パッケージの裏面に記載してある作り方には、おいしく仕上げるための大切なポイントが書かれているので、一度見た方がいいですよ」と言っていましたが、確かにその通りだと思います。
今回初めて裏面をみましたが、「スライスチーズ、カレールウ」を加えてもおいしいとか、「〆にご飯を入れて…」とおすすめの食べ方が書いてありました。カレールウを加えるとはびっくりです。次回、試してみようと思います。
分子調理学研究家のこじまぽん助さんの「辛ラーメンの正しい作り方」は、辛ラーメンのおいしさを最大限に引き出す作り方でした。「辛ラーメンは茹でるのではなく、煮る」これが鉄則とのことです。作ってみてはいかがでしょう。
配信: あたらしい日日
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