間違った入浴法が乾燥肌を作っていた?
暑い季節はシャワーだけの人も、冬は湯船にお湯をはって、ゆっくり入りたいと思うもの。入浴には、血液の循環促進や筋肉・関節の緊張緩和、疲労回復といった作用があります。しかし、入り方を間違えると、お肌にはマイナスの効果も。
お風呂は温度に注意!熱すぎるお湯はNG
入浴時、気を付けたいのがお湯の温度。乾燥が気になる人は、40度以下のぬるめを心がけて。医薬品メーカー「第一三共ヘルスケア」の公式サイトによると、熱すぎるお湯に浸かりすぎると皮膚の保湿成分が流れ出し、乾燥やかゆみが発生するのだとか。
ふんわり泡でやさしく…身体のゴシゴシ洗いはNG
顔や体を洗う際、力を入れてゴシゴシこするのはもちろんNG。鳥取県医師会の公式サイトによると、タオルなどで強くこすることで皮膚を覆う皮脂膜がはがれ、乾燥が進んでしまうそう。
顔、体を十分にぬらし、洗顔料やボディーソープをふわふわに泡立て、そっと載せるのがポイント。タオルで拭く際も、こすらないように気を付けて。ポンポンと押さえるように水気を拭き取ります。
保湿は浴室で?出る前にアレを使うのが「新常識」
肝心なのがお風呂上がりの保湿ケアですが、子供と入浴した際は大忙し。自分のことに構っている余裕などないという声も聞こえてきそうです。そこでオススメなのが「入浴中の保湿ケア」。最近では、お風呂で使うボディーミルクが多く商品化されています。
使い方は簡単、ぬれた体に塗って拭くだけ。子供の肌に優しい弱酸性タイプなら、親子で一緒に使えて便利。これからは「出る前の保湿」が新常識となるかもしれません。
ラップの上に手袋!?即効力のある手荒れケア法は
他人から意外と見られている部分が「手」。「手は年齢を隠せない」なんていわれますが、冬の間は水分が奪われて、手の見た目年齢が急激に上がっているようにも感じます。また、あかぎれやささくれができると、痛みに耐えられず日々の家事どころではなくなってしまうことも。
質問&検索コミュニティの「教えて!goo」の投稿を基にしたコラム「皮膚科医に聞いた手の乾燥対策」によると、ハンドクリームの使い方のポイントとして、「手のひらや手の甲からではなく、爪から塗ることを心がけましょう」とあります。
即効力バツグンのケア方法として、夜に軟膏を塗り、ラップかビニール袋をして、さらに上から手袋をして眠るという方法が紹介されていました。翌日にはつるつるになっているのだとか。
内側からのケアも大事!外食中心&ダイエット中の人は要注意
化粧水に美容液に保湿剤に…と、外側からのケアは十分でも、忘れてはいけないのが内側からのアプローチ。食品メーカー「ニチレイ」の公式サイトによると、乾燥肌にはタンパク質や必須脂肪酸、亜鉛、ビタミン類が必要だそう。
肉類や魚介類、大豆などに含まれるタンパク質は、比較的摂りやすい栄養素です。必須脂肪酸を摂るなら、くるみ、青魚、亜麻などを。
乾燥対策は一つじゃない…内側と外側、両方のケアを
お風呂の温度や体の洗い方、入浴後の保湿には、お肌を乾燥させない工夫が必要。何気なく過ごしていたバスタイムが、実は乾燥を促していたかもしれません。
また、ハンドクリームの使い方にもコツが。手荒れがひどいときは、紹介したケア方法をぜひ試してみて。
そして、忘れがちな「内側から」のケアにも注目。「冬の間、お肌の乾燥がツライ…」という人は、一度食生活を見直して、中から潤う生活を心掛けてみませんか。