自社公式YouTube「楽しい漬物屋天政松下」では、商品化までの一連の流れを動画で公開している
同品の開発は「YouTubeやTikTokなどのSNS動画を活用し、消費者がワクワクできるストーリーを持った商品を創り出したい」とする松下雄哉天政松下代表取締役社長の思いから始まった。日頃から交流のある人気韓国人インフルエンサー「出稼ぎジフン」にSNSと連動させた商品作りのアイデアを伝えたところ意気投合し、「日本のキムチはおいしいが、やはり一番おいしいのは母が作るキムチ。日本にいながらいつでも母のキムチを味わえるようにしたい」とする同氏の願いをかなえるストーリーを軸にして、キムチを作る企画が生み出された。
双方の意見を交えながら微妙な味の調整や製法そのものの見直し何度も行い、「約20種類のサンプルを作り、開発にはかなりの時間をかけた」と松下社長は振り返る。コクとうまみを深めるためにアミエビや魚醤(ぎょしょう)を混ぜ、ニラ、ごま、ニンジンなど白菜とは異なる食感と風味を持つ野菜を加えて「食べた後にもうひと口食べたくなる味わい」を引き出す工夫も施した。
「ケジョンマ濃厚キムチ280g」
同社の公式YouTube「楽しい漬物屋天政松下」では、商品化までの一連の流れを視聴することができる。企画のユニークさと本格的な味わいが奏功し、「量販店からの大型受注も多数入っており、自分たちの新たなチャレンジに対する答えを出せたと実感している。この勢いを次の商品の活力にしていく」と松下社長は語気を強める。発売後も、両者のSNSを通じ随時情報を更新していく。
◇日本食糧新聞の2023年10月11日の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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