今の時期、凍えるような寒さの日はホットチョコレートで温まりたい。そこで本日は、作家で料理家の樋口直哉さんが、自身のYouTubeチャンネルで紹介しているホットチョコレートを作ります。なんでも、フランスのパティシエ、ピエール・エルメさんのレシピをベースにしたものだそう。おいしく仕上げるポイントは、なんと…水!?牛乳100%で作るよりも、水を加えるとカカオの風味が引き立つんですって。へぇ~っ。
ココアは「塩を入れる」「弱火で煎ってから練る」で格段にウマい♡「おいしいホットココアの作り方」に挑戦!
レシピ考案者の樋口直哉さんは作家であり料理家
樋口直哉さんは、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、デビューした作家さん。同作は芥川賞候補にもなったそうです。作家として作品を発表する一方、全国の食品メーカーや生産現場を取材して記事も執筆。さらには、地域食材を活用したメニューを開発するなど、料理家としても活動しています。
そんな樋口さんは、YouTubeチャンネル「樋口直哉の料理論 Cooking theory」も運営。おすすめの料理レシピのほか、定番料理の作り方のコツ、家庭でよく使う調味料の選び方などを紹介しています。
ちなみに、ピエール・エルメさんは、フランスのパティシエ・ショコラティエ。常に創造性の溢れるお菓子作りに挑戦し続け、その鬼才ぶりは、ヴォーグ誌から”パティスリー界のピカソ”と称賛されるほど。21世紀のパティスリー界を先導する第一人者だそうです。
本日作る樋口さんのホットチョコレートは、このピエール・エルメさんのレシピに習ったもの。ホットチョコレートには生クリームを加えることもありますが、クリームが入ると重くなり、カカオの風味が薄れてしまいます。そこで、”ピエール・エルメメソッド”では、水を加えるのだそうです。
では、作ってみましょう。
ピエール・エルメ風「ホットチョコレート」の材料と作り方
【材料】2人分
ビターチョコレート…50g
ココアパウダー(純ココア)…15g ※砂糖などが入っていないもの
グラニュー糖(上白糖)…5g
牛乳…200ml
水…50ml
【作り方】
1.ココアパウダーにグラニュー糖を加えて、よく混ぜます。ココアパウダーは味に深みを出す役割とのこと。
2.鍋に1を入れます。火はまだつけません。
水を少しずつ加えながら、ココアパウダーをよく混ぜます。こうすることで、牛乳を入れてもダマにならないそうです。
3.2に牛乳を少しずつ加えながら、よく混ぜます。
牛乳を全部入れたら、ここで中火にかけます。ヘラで鍋底に八の字を書くように混ぜます。
沸いたら火を止めます。
4.3に砕いたチョコレートを入れ、よく混ぜます。
よくかき混ぜ、チョコレートの油脂を乳化させることでなめらかな口どけになるとのこと。
チョコレートが溶けたら泡立て器で攪拌すると、乳化が安定し、より口どけがなめらかになるそうです。
カップに注いで、出来上がり。
調理時間は5分。水でココアパウダーを伸ばしてから牛乳を加えることで、ダマにならずに出来ました。甘くて濃厚なチョコレートの香りがたまりません♪この香りの高さ、水を加えたおかげなんでしょうね。
では、いただきます!
おお~、おいしい!めちゃめちゃ濃厚です。ホットココアはよく飲みますが、ホットチョコレートは、今回が初めて。ココアだけで作るホットココアに比べ、少しとろみもあり、コク深く、濃厚。味と香りに厚みがあります。後味もチョコレートの余韻がすごい。口の中が、ずっとチョコレートに包まれています(笑)。
1杯あたり、板チョコ1/2枚分のチョコレートが入っているので、チョコレートを存分に堪能出来ます。ぜいたくな飲み物ですよね。温かいチョコレートアイスを飲んでいる感じもします。
今回はカカオ分約50%のチョコレートを使いましたが、70%くらいのチョコレートを使うと、よりリッチにチョコレートを感じることが出来そう。次回は、カカオ分多めのチョコレートを使ってみようと思います。
ピエール・エルメ風「ホットチョコレート」は、ホットココアより味と香りに厚みのある、リッチな飲み物でした。体も温まるし、元気も出ます!作ってみてはいかがでしょう。
<参考文献>
『ピエール・エルメ公式サイト〜ピエール・エルメについて〜』
https://www.pierreherme.co.jp/our_brand/
配信: あたらしい日日
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