今日は、ご主人の実家に里帰りしたら彼のご両親にいろいろ気を使わなきゃいけないし、お盆特有の“ならわし”や“作法”がイマイチわからないからどう振る舞えばいいのか迷っちゃう……と、お悩みのママさんに、ちょっとしたアドバイスをさせてください。
まず、結論から言わせていただきます。21世紀になった今、お盆特有の“ならわし”や“作法”にとらわれる必要はほとんどありません。
そもそもお盆の風習は、ここでは書き切れないほど地方地方によってさまざま。しかも人それぞれでその風習をどこまで忠実に守っているかの度合いも違ってくるし。そんな、“家庭の数だけ実在するお盆の風習”を一夜漬けで勉強したところで、すぐボロがでちゃう。なにも知らないことを堂々と出せばいい。
ご主人の実家への里帰りは、その家のお盆の風習や、自分が結婚相手として選んだご主人のバックボーンをお子さんとともに知るための、年に一度のチャンス。だからこそ、おじいちゃんとおばあちゃんのお話をゆっくり聞きながら、「ああ、主人の生まれ育った家のお盆はこういうことをやるんだ」ということを素直に学ぶべきなんです。
そこでポイントなのは、おじいちゃんやおばあちゃんに気を使わせすぎないこと。過度な気づかいは相手にも伝染しちゃうんですよ。
たとえば服装。「お盆=ブラックフォーマル」というのは間違い。穴空きジーンズや、胸元が極端に開いたシャツにジャラジャラのゴールドのアクセ……とかじゃなければ、なんでもいいんじゃないかな? 発想としては「お盆に家に戻ってくるご先祖様の前に出ても恥ずかしくない服装」くらいのドレスコード。「あらアナタ。いつもとちょっと感じが違うじゃない?」と問われたなら、「今日はおじいさまとおばあさまに会う日なので」と一言加えれば、アナタの株もぐんと上がるハズ。ちなみに私はこういうとき、最大公約数の好感度を得やすい“女子アナファッション”を参考にします。
手土産もあまり高価すぎない、つまり相手に気を使わせないランクの物を選びましょう。自分が実際に食べて美味しかった物、できれば地元の物がベストですね。私だったら自分の住まいがある湘南のタコせんべい(笑)。「コレ、すご〜く美味しいんから、お父さんとお母さんにも食べてもらいたくて」という気持ちがご両親にとってはうれしいわけだし、会話のつかみとしても完ペキ!
あと、次のお正月やお盆に里帰りできないときのため、ご実家にプレゼント代わりとしてパソコンをつないであげるのも一つの手。スカイプなどのテレビ電話がすぐに使えるようにしてあげるんです。ハイテクツールに慣れていない世代の方には、スマホよりも画面が大きくてキーボードがあるパソコンのほうが使いやすいこともお忘れなく、ね?