一年でいちばん冷え込みの厳しい時期です。こんなときはやっぱり「鍋」でしょ~!すき焼きや水炊きなどのお肉が主役の鍋もいいけど、今回埼玉県の農家に「しいたけ」がメインを張る鍋を教わりましたよ!ただでさえ旨味の強いしいたけに、甘辛いつゆが染み込んでプリップリに♡豚肉も一緒に入れるんですが、しいたけがお肉の旨味も吸ってまさに主役を食うらしい(笑)。さぁさっそくクッキングスタートです♪
【農家直伝】フランス料理にまさかの「肉厚椎茸」投入してみた!クタクタ野菜の中プリップリで輝く存在感♪
今回のレシピを教えてくれたのは、狭山茶で有名な埼玉県入間市で、代々茶農家を営んできた「貫井園」の貫井香織さん。自然の恵みを最大限にいかしながら、お茶やしいたけ、果樹などの農産物を愛情をもって育てています。
まずは調理に入る前に、しいたけに関する素朴な疑問を聞きました。
しいたけを洗うのはOK?それともNG?
調理の前に、ずっと気になっていた疑問「しいたけは洗ってもよいのかどうか」問題。
一般的には、「洗わず、汚れが気になるときは軽く濡れ布巾で拭く」と言われていますが、本当のところ、どうなのでしょうか。
「汚れが気になるなら、洗っても大丈夫ですよ。洗うというより、ほこりを水でさっと流すという感じですね。鮮度が良いものは、水を弾きますし」(貫井さん)
「しいたけが傷む原因は水分なんです。だから、洗うのはNGと言われているので、使う分だけ、料理をする直前に洗うようにしてくださいね。洗って放置しておくと悪くなっちゃいますから」(貫井さん)
そうだったんですね。洗うのがNGというより、水にさらして放置するのがよくないんですね。勉強になりました!
それでは、しいたけをたっぷり使った体が温まるレシピ、作っていきますよ~。
しいたけが主役級!「しいたけと大根のしょうが煮込み鍋」
材料(4人分)
しいたけ…中8個
大根…1/2本
豚バラ薄切り肉…200g
しょうが…1/2かけ
砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ3
酒…大さじ2
作り方
1.しいたけは石づきと軸を取る。しょうがはスライスする。
「軸は、縦に裂いておみそ汁に入れて香りを楽しんでください」(貫井さん)
2.大根は1cm幅の輪切りにする。
「隠し包丁を入れると味が染み込みやすくなります」(貫井さん)
大根の表面に包丁で浅く十字の切込みを入れましょう。
3.鍋に大根とひたひたの水(分量外)を入れ、火にかける。
4.沸騰したら、しいたけ、豚肉、しょうがを入れ、中火で10分ほど加熱する。
5.砂糖、しょうゆ、酒を入れてさらに煮込む。大根がほどよく色づいたら出来上がり。
真ん中に穴を開けたアルミホイルで落としブタをして、味を全体的に染み渡らせましょう。
ほら、このしいたけの存在感!
見るからにだしをたっぷりと含んでプリップリです♪
ご飯にバウンドさせて(笑)、いただきます!
じゅんじゅわ~。ほんのりとしょうがの香りを感じつつ、甘辛いプリプリなしいたけから、豚肉の旨味を含んだおだしが溢れ出て口福♡しいたけの深い旨味が染みた大根もおいしいです。
バウンドさせたご飯を続けて口に放り込めばもう…最高!
「しいたけは煮くずれしないので、作り置きしておくと便利です。ぜひ定番メニューに加えてくださいね」(貫井さん)
しいたけって、だしとしても具材としても大活躍な万能野菜ですね。
貫井さんは、今回紹介したレシピの他にも、しいたけに関する情報をホームページなどでも発信しています。そちらもぜひ、ご覧ください。
貫井園
貫井香織さん
埼玉県生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社、PR会社を経て、2008年に父親が経営する「お茶としいたけ 貫井園」に就農。原木しいたけ栽培において農林水産大臣賞を5度受賞の同園で働きながら、ワインに魅せられ、2016年に醸造用ぶどうの栽培を開始。2022年から、自家製ぶどうによる醸造ワインの販売を手掛ける。
2015年第10回さいたま輝き荻野吟子賞、2017年農業女子アワード「農業女子の知恵・夢部門」、2018年6次産業化アワード奨励賞を受賞。農業女子プロジェクトメンバー。
●貫井園ホームページ
http://www.nukuien.com/
●インスタグラム @nukuien
https://www.instagram.com/nukuien/
配信: あたらしい日日
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