本当に美味しいふろふき大根|何度も作りたい定番レシピVol.108

本当に美味しいふろふき大根|何度も作りたい定番レシピVol.108

今が旬の大根が主役「ふろふき大根」の作り方をご紹介。シンプルなだしが中まで染みたやわらかいふろふき大根を作るには下処理がポイント! 一緒に合わせたい主菜から汁物までの献立もありますので、迷ったときには参考にしてくださいね。Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズです。

冬の大定番!寒い夜のごちそう「ふろふき大根」

大きく切った大根をたっぷりのだしで煮て、練り味噌をかけて食べるふろふき大根。寒い冬の夜に、だしがたっぷり染み込んだあつあつの大根にふうふう息を吹きかけながら食べる美味しさは格別です。

今回は、シンプルな調理法だけに、ポイントを押さえて作ることで格段に美味しくなるふろふき大根の作り方をご紹介します。冬になると甘みが増す大根をさらに甘く仕上げるコツや、大根の便利な保存方法も。しっかりマスターすれば、お料理上手と思われること間違いなしですよ。

しみじみ美味しい基本の「ふろふき大根」の作り方

【材料(2人分)】

大根 10cm(約500g)
米 大さじ1/2
昆布 5cm角ほど
A味噌・みりん 各大さじ1
A醤油・砂糖 各小さじ1
柚子皮 お好みで適量

【作り方】

《下準備》
大根は、大根の中部(真ん中)を使用し、4〜5cm長さの輪切りにする。皮を厚めにむいて面取りし、大根の裏側に十文字に切り目を入れる。

【POINT】
大根の皮付近には繊維が多くあり、加熱しても筋っぽさが残り食感が悪くなるため、皮は厚めにむきます。また、大根の角が煮崩れないように角を包丁でくるっとむいて面取りしてくださいね。そのあと、大根の中心部分まで早く火が通ってだしが染み込むように十文字に隠し包丁の切込みを入れます。むいた皮と面取りした大根は、きんぴらなどにして使うと食材のむだもなく簡単にもう1品できますよ。

1.鍋に大根がかぶるくらいの水と米(または米のとぎ汁)を入れ、強めの中火で20分ほど茹でる。竹串がスッと刺さるぐらいまでやわらかくなったら、火を止めてそのまま冷ます。鍋のお湯を捨て、鍋に水を入れて大根を洗う。

【POINT】
下茹ですることで大根の細胞壁が壊れ、やわらかくなって味が染み込みやすくなります。その際、下茹でにお米やとぎ汁を使うことで、米に含まれるでんぷんが大根独特のえぐみや臭みを取ってくれ、甘みが出ます。米は大きめのだしパックに入れると下茹で後に洗うときに楽ちんです。大根を洗うときは大根を取り出して洗うと崩れやすいので、鍋に直接水を入れて洗ってください。
また、下茹でした大根をそのまま冷ますことで透明感のあるきれいな大根に仕上がります。下茹でした大根を洗い、清潔な保存容器などにかぶるくらいの水と入れておくと冷蔵庫で1週間保存できます。ふろふき大根はもちろん、おでん、煮物など便利に使っていただけますよ。

2.鍋に昆布を入れて大根をのせ、かぶるくらいの水を入れて30分〜大根がやわらかくなるまで煮ます。

【POINT】
ぐらぐら煮立てると煮崩れるので、沸騰させずにコトコト煮込むのがポイントです。使う大根によってやわらかくなる時間が変わってくるので、様子を見ながらしっかり中までやわらかくなるように煮込んでください。

3.フライパンか鍋にAを入れて混ぜ合わせ、とろみがつくまで煮詰めます。大根を器に盛り、味噌とお好みで柚子皮を添えます。

【POINT】
少し弱めの中火で焦げないように煮詰めるのがポイントです。持ち上げたときにポトンと落ちるくらいのやわらかさに仕上げてください。

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しみじみ美味しい*基本のふろふき大根

時間がないときは「時短ふろふき大根」

ゆっくり時間をかけて作る「ふろふき大根」はやはり格別な美味しさですが、時間をかけずに作りたいときもありますよね。そんなときは大根の下茹でをレンジで。
大根を耐熱容器に入れてラップをし、レンジで加熱したあと(とぎ汁に入れてレンジ加熱すると本格的な仕上がりになります)お鍋で工程3から作ってください。また、下茹でせず、圧力鍋で下準備した大根をそのままだしで煮込んで作る方法もあります。その日の状況に合わせて、作りやすい方法で作ってくださいね。

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