発達障害とは?
「発達障害」を持つ子どもには、性格や行動の特性に極端な偏りが見られ、さまざまな成長に差(凸凹)があります。
例えば……。
・ 寝付きが悪い。寝てもすぐ目が覚めてしまう。ひどい夜泣きが続く
・ 2歳を過ぎても言葉が出ない
・ 物事や習慣への度を越したこだわりの強さ
・ 特定の物に興味を示し、執着する(「◯◯博士」と言われることも)
・ お友達が言う冗談が理解できず、言葉どおりの意味にとらえてしまう
・ 激しいかんしゃくをおこす
・ おしゃべりがやめられない
・ 衝動的な行動をする
・ 落ち着きなく歩き回る(学校の先生の話を最後まで聞けない)
・ 不注意による忘れ物や紛失物がとても多い
など…
まだ、はっきりとわかっていない部分も多いのですが、このような状態は脳のある部分の働きが弱いために行動や感情がうまくコントロールできなかったり、脳と体の各部分との情報のやりとりがうまくいかなくなったりして起きるのだとも言われています。
昔は、親の育て方や愛情不足、子ども自身のストレスなどが原因だと言われていましたが、現在は子どもの生まれつきの脳の機能低下が原因だという研究結果が出ています。
「障害」という言葉
わが子に、「障害」という言葉を用いることに抵抗があるママもいるでしょう。しかし、その子の偏った特性が「障害」なのではなく、それによって生じる「今の世の中で子どもが生きていく時にママが感じる育てにくさ」、「子ども本人が感じる困難や苦労」というようなものこそが、「障害」なのだと思います。
だからこそ、その「障害」の原因を早期に発見し、子どもの特性にあった対応や、適切な手助けをしていくことで改善されることは多いのです。
他人にはない特性をうまく伸ばすことで大成したり、歴史上に名を残す人も多くいます。ニュートンやアインシュタイン、エジソン、モーツァルトなども、「発達障害」を持っていたと言われています。
子どもの成長に違和感を感じたり悩んだりしているママは、乳幼児検診や、各自治体が設けている相談窓口などで積極的に相談してみましょう。例え「発達障害」と診断されなくても、わが子の心や成長に真剣に向き合うママには、必ず支援の手が差し伸べられることでしょう。