10歳で性被害にあった体験、小6の加害児童が「実験台」にした相手とは

10歳で性被害にあった体験、小6の加害児童が「実験台」にした相手とは

小学4年生の時に放送委員会に入ったちくまサラさん。同じ班にいた6年生のYの下ネタやセクハラに苦痛を感じながらも、なんとか続けていました。しかし、セクハラは次第にひどくなり女子のおしりを触ったり、男子を押さえ込んだりとエスカレートしていきます。上級生の女子は委員会に来なくなってしまい、今度はちくまサラさんがYの標的になってしまいます。『10歳で性被害に遭った
』をダイジェスト版でご紹介します。※ このお話では、子どもの性被害に関する表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。

©ちくまサラ

©ちくまサラ

男女関係なく被害者だった

下ネタやセクハラを続けていたYはどんどん調子に乗っていきました。5年生の女の子のおしりを触ったり、同性の委員長に対し抑えつけたりとやられた本人も見ている人も不快になる行為を悪びれもせずにやっていました。

上級生で大柄のYに対し無視して抵抗することが精一杯だったと振り返るちくまサラさん。委員長が止めてくれることが救いではあったと思いますが、委員長もまた被害者だったというのはとてもつらいですよね。

先生や周りの大人へ助けを求められたら良かったと思いますが、性的な被害は伝えにくく感じたり、報復も怖かったりしたはず。その苦しみを想像すると本当につらくなりますね。

セクハラの対象が自分になった

©︎ちくまサラ

©︎ちくまサラ

いつからかセクハラされていた5年生の女子は委員会に来なくなっていました。ちくまサラさんはそれでも真面目に委員会に通い続けていましたが、標的が自分だけになったことで次第にセクハラはエスカレートしていきます。小学生が胸を触るなんて信じられませんが、Yにとっては興味のあることだったのかもしれません。

声を上げることができなかった5年生は「逃げる」という選択で自分を守りました。逃げるのはネガティブなことばかりではなく、自分を大切にすることでもありますね。

このとき、Yに誰かが正しい性の知識を教えられていたら、被害は食い止められたのかもしれません。しかし、過去の教育では「性知識」はあまり触れられていなかったことも事実。親に聞いてもはぐらかされることが多い話題だったのではないでしょうか。結果、誤った知識のまま暴走する子がいたと思うと、胸が苦しくなりますね。

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