気になる「娘のパートナー」問題、先輩パパと考える

気になる「娘のパートナー」問題、先輩パパと考える

あんふぁんWebをご覧のみなさん、こんにちは!子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長の杉山です。今回のテーマは「娘のパートナー」。きっと、まだ小さいお子さんを育てている方が多いと思うので「うちはまだ想像もつかない」と感じるかもしれないですが、いやいや今から始まってますよ!というお話です。
今年のバレンタインデーにラジオ番組にお呼びいただき、話をしてきました。テーマは「息子の彼女、娘の彼氏のハナシ」。うちは長女が20歳なので、その経験も含めて話してほしいというところ。その際に話して反響が意外とあったものをお伝えしようと思います。
わが家の場合
ちなみにわが家の場合。娘の彼氏に会ったことはあります。しかし、留学生活があったので、一番心配な高校生世代の時は離れていた分、あまり身近な話題ではなくて、娘の恋愛を知ることになったのはごく最近。基本的に成人していた分、本人に任せやすかったと思います。しかも、もともと聞いてもないことをなんでも親に話すレアな娘なので、心の準備はしやすかったです。むしろ心配なのはこれからそういうことが起こるであろう次女の方。これから中学生になりますが、彼女はいろいろと隠すタイプなので必要以上にドキドキさせてくれるだろうと思っています。

パパ友たちと、考えた
長女が小さい頃、パパ友たちと飲んだ時にやっぱりこの話題が出ました。
「もし娘が、金髪モヒカンで敬語も使わないヤツだったらどうする?」※これは「金髪モヒカン」について偏見を持った発言ですが、イメージを明確に伝えるために当時の声をそのままにお伝えしました。ご理解いただけますと幸いです。

当時の率直な感想としては「まあ、そんなこともあるかもな」というくらいであまり抵抗はありませんでした。いや、本当に。周りのパパたちの反応の多くは「嫌だなー」という第一声でしたが、僕の周りには「絶対に認めない!」というパパはいなくて、どちらかというと「娘になんて言えばいいんだろう」というマイルドな感じだったのが印象的でした。

子どもは親の鏡?
こんなことを受けて、当時改めて「娘の彼氏」について考えてみたのです。

そもそも娘が好きになる人ってどんな人なのか? 娘が一緒にいて楽しいと感じる人、娘の事を思いやってくれる人…全然想像がつきません(苦笑)。ただ、全てではないにしろ、少なくとも娘の価値観形成にはボクと妻が影響を与えているはずです。そう考えるとふとした日常の会話の中で「この人、素敵だね」という会話を夫婦でしていたら、娘も「こういう人が素敵なんだな」と思っていくと思います。反対に「この人、最悪」なんて話したら、それがトレースされていく可能性もあります。

よく「子どもは親の鏡」みたいなことを言いますが、それは子どものパートナーもまた近いのかもしれないと思ったのです。

娘の男性観は「ボクのせい」
さらに発言だけではありません。パパ自身の振る舞いもまた、娘の「男性観」に影響する可能性大です(たぶん)。さらにさらに、パパとママの関係に至っては「結婚観」に影響する可能性大です(たぶん)。そんな風に考えていったところ、ひとつの個人的な結論にたどり着きました。

娘がどんな彼氏を連れてきても、それはきっと「ボクのせい」ということです。

全部ではないにしろ、人生で最初に関わった男性であり、長い時間を過ごした存在だからこそ、そうなるのではないかと。だとしたら、冒頭の個性的なルックスでフレンドリーすぎる彼氏を連れてきたとしたら、見た目もコミュニケーションの取り方もボクとは全然違うものの、何かしらボクや妻の影響があるはず。反面教師になったのかもしれないとも受け取れますが、全力でポジティブに捉えると「見た目などに左右されずその人に魅力に気づける人に育った」とも受け取れなくはないです。

実際、出演した番組にリスナーから届いたメッセージに、40代の母親が20代前半の娘が連れてきた彼氏が、自分よりも年上のバツイチで困っている、というものがありましたが、僕は年齢やスペックと関係なく素敵な人を素敵だと言える娘さんなんじゃないかと話しました。困惑する気持ちもわからなくはないですが、それはきっと「想像している彼氏像と違った」ということなのかなと。

「子育ての答え合わせ」と捉える
まとめると。

子どもの価値観などは少なからず親が影響するとすれば、娘が連れてくる彼氏にはパパの影響が、息子が連れてくる彼女にはママの影響が、そしてどんな家庭を築くかはパパとママの影響があるはずだと思うのです。しかもそれは一番長い時間を過ごした幼少期が大事なのではないか、と。

これは責任重大です!

いや、考えれば当たり前のことなんですが。

そして、娘の彼氏や息子の彼女は、自分たちの子育てや自分たち自身のある種答え合わせのようなものかもしれません。そう考えると、例えどんな想定外のパートナーを連れてきたとしても、受け容れるしかなさそうですね。

さあ、明るい未来のために、張り切ってまいりましょう!

この記事を書いたのは

杉山錠士
1976年、千葉県生まれ。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長。ファザーリング・ジャパン会員。アドラー心理学勇気づけ勉強会ELMリーダー。品川区内小学校の現役PTA会長。20歳と12歳という年の離れた2人の娘を子育てする兼業主夫放送作家として、「ちょうどいいラジオ」(FMヨコハマ)「宮﨑薫のHump Night With Me」(TOKYO FM)などFMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。FJ内プロジェクト「秘密結社 主夫の友」では広報を担当。「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。
■著書
*新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~(主婦の友インフォス情報社)
*急に「変われ」と言われても(共著:熊野英一 小学館クリエイティブ)

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