■OGからクレーム。ボスママに助けを求めると……
まずは、ボスママに助けられたという女性のお話。普段から頼りになるママ友だったようです。
「毎日のように学校に立ち寄り、学校や地域のために無償でいろいろとやってくれるボスママがいます。PTAへの参加は小学校に在籍している間、子ども1人につき1役でよいのにもかかわらず、毎年何かしらの役を引き受けてくれ、顔も広く、もはや有名人でした。
娘の学校では絵本の読み聞かせ団体があり、保護者が絵本を読み聞かせするイベントを行っています。私も仲良しのママ友と一緒に子どもたちが喜んでくれそうな企画を考えて、読み聞かせをした時のことです。スマートフォンを使って効果音を流してみたら子どもたちの反響もよく、大成功に終わりました。
ママ友と『またやりたいね!』と盛り上がっていたのですが、なぜか読み聞かせ団体のOGの方にそれが知れ渡っていて、『絵本の読み聞かせに効果音を流すなんて』とご立腹。『一度メールか電話で謝ったほうがよい』とまで言われてしまいました。
子どもたちが喜んでくれたのに納得がいかず、ボスママに相談したところ、『時代に合った演出は必要だし、どんどん絵本の読み聞かせのやり方も変えていくべき』と支持してくれ、OGの方々にも話をつけてくれました」(40代・女性)
ボスママって、なんとなく“怖い”イメージが先行していましたが、こんなに頼もしい存在なら助かりますね。ちょっと話はズレますが、読み聞かせに効果音って斬新!!
■みんなが恐れるボスママ。さらに上がいた!?
今回の主役は、ある日、ボスママに出会ったという女性。しかし上には上がいたようです。
「レジ待ちに時間が掛かり、ようやく次が自分の番になった時、私の前に割り込んで来たヤンキーファッションの女性がいました。店員さんやほかのお客さんも見て見ぬ振り。勇気を出して、『次は私の番ですよ。割り込みはほかの人にも迷惑ですよ』と言えればよいのですが、怖気づいて下を向くことしかできませんでした。
店を出ると、一緒に買い物に来ていたママ友から『あれで正解』と言われたので、『さっきの人、知ってるの?』と聞くと、『影でボスママと呼ばれている人だよ』と教えてくれました。ネット記事などでは見たことがありますが、まさか私生活で『ボスママ』というキーワードを聞くことになるとは……。
『どんな人なの?』と詳しく聞こうとしても、『言えない』の一点張り。『それ以上は聞かないで』と念を押されてしまいました。
数日後、娘の授業参観があり、学校の玄関でスリッパに履き替えていると、例のボスママが登場。急いで玄関から離れようとしましたが、息子のおもちゃが落ちてしまいました。それを拾っていると、息子がボソッと『ボスママだ!』と一言。どうやらあの日、主人に話しているのを聞いていたようです。
慌てて息子の口を塞いだのですが、近くにいた小柄で品のあるママに聞かれてしまったようで、その方は微笑んでいました。いたたまれなくなり、『今の人知ってます?』『ボスママらしいですね』と声をかけると、『噂だけは』と答えました。
結局、娘の教室に着く頃にはすでに授業が始まっていて、そのママと一緒に頭を下げながら中に入ると、先生も含めてみんながこちらにお辞儀します。授業が終わり、教室から出る時、ボスママが小柄で品のあるママに『お先にどうぞ』と言ったんです。
あとでわかったことですが、どうやらボスママのさらに上に君臨するママがいるらしい。おそらくあの女性が、そうなんでしょうね」(30代・女性)
あまりにもボスママの行動が自己中心的すぎて現実に起こったこととは思えませんが、ボスママの上にもうひとり……というのもドラマチックな展開!
(文・画像:ママテナ編集部)