肩こりや腰痛ケアのポイントとなる食事や入浴方法ついてILC国際腰痛クリニック東京 院長の簑輪先生に伺いました!

肩こりや腰痛ケアのポイントとなる食事や入浴方法ついてILC国際腰痛クリニック東京 院長の簑輪先生に伺いました!

老若男女問わず悩む方が多い肩こりや腰痛。

今回は、腰痛や肩こりケアのポイントとなる食事や入浴方法ついてILC国際腰痛クリニック東京 院長の簑輪忠明先生にお話を伺いました。

おすすめは白湯!しっかり水分を摂ろう

朝起きた時にコップ1杯の白湯(お茶ではなく)を飲みましょう

朝は身体が起きたばかりで、内臓たちは動きが鈍いです。

白湯を飲むことで、内臓がお風呂に入ったかのように、活発になります。

臓器が温まれば熱が生まれ、血液も全身に巡るので冷えにくい身体になります。

朝が最もおすすめですが、食前にお湯を飲むことで消化と吸収を助けてくれます。

では、どれぐらいの量を飲めば良いのでしょうか?

私は1日に飲む量として1L~1.5Lをおすすめしています。

理由は1.5Lまでなら尿と一緒に毒素が出ていきますが、それ以上はかえって水分が余ってしまい、冷えやむくみの原因になるためです。

スポーツされている方や仕事で汗をよくかく人はこの限りではありませんので、失った分もしっかり補給しましょう。

普段水分を飲まない人も400mL程度は白湯で飲むようにすると、冷え対策としては効果的です。

水分摂取の制限がある方は、医師の指示に従ってください。

身体を温める食材を

ショウガやニンニク、根菜類、玄米、自然塩などの体を温める食材を摂ることで、内側から寒さ対策ができます。

また、温かいスープや飲み物もおすすめです。

これらの食材は血液の流れが良くなるので、こりの緩和に期待できます。

その中でも特におすすめなのは「生姜」です。

体の熱を上昇させる効果が非常に高く、料理や飲み物に加えることで風味も楽しめるうえ、安価で手に入りやすいからです。

また、生姜(ショウキョウ)は漢方薬の7割以上に含まれており、次のような効果があります。

(1)保温・発汗

(2)胃液・唾液の分泌を促進

(3)血管拡張

いずれも、冷えやコリの改善には大切なポイントです。 

ですが、どんなに体に良いものでも食べ過ぎは冷えの原因となります。

食べすぎると消化のために血液が胃腸に集まってしまい、熱産生量(熱を生み出す割合)の多い筋肉やほかの器官への血液供給が減ってしまいます。

腹八分目にしましょう。

ストレス過多の現代…自律神経の乱れも原因に

現在の日本はストレス社会といわれています。

そんなストレスにより疲弊しやすいのが自律神経です。

自律神経とは24時間365日私たちの体をコントロールしてくれている神経のことです。

例えば、心臓の動きを速くしたり遅くしたり、筋肉を緩めたり縮めたりしてくれています。

自律とあるように自分の意志でコントロールできないことをやってくれており、交感神経と副交感神経の2種類に分かれます。

交感神経は闘争、緊張、逃走など緊急時や興奮している時に活発に働く神経になります。

仕事で日中働いている時などは活発に働きすやすいです。

交感神経が優位になると疲労が溜まりやすくなります。

副交感神経は休憩、リラックス、睡眠など休む時に活発に働く神経になります。

家でゆっくりしている時や眠る時にはこの神経が活発に働きやすいです。

普段から暖房の効いた室内と寒い屋外を出たり入ったりしている方は、自律神経によって血管が狭くなったり広くなったりしています。

これを繰り返していると血管の広がりをコントロールしている自律神経が疲れてしまいます。

自律神経の疲労で興奮とリラックスのバランスが乱れると、血液の流れが悪くなり全身に血流が送りにくくなります。

結果、「筋肉が硬くなる」「だるさや疲労」の原因となります。

入浴で自律神経を整えよう

お湯に浸かることで全身の血行が良くなり、新陳代謝を促進して体温を上げることにつながります。

シャワーのみは体を冷やし、血液の流れを悪くすることがあるので、お風呂に浸かりましょう。

なお、半身浴よりも全身浴の方が血流に効果的です。

心臓に問題がなければ、冷え対策におすすめなのは38~40度のぬるめのお湯に10~20分程度、肩までつかるのがいいでしょう。

シャワーだけで済ましている方は、交感神経優位になりやすいのでお風呂に入りましょう

入浴剤やアロマオイルなど、好きな匂いを満喫しながらお風呂に入ると、副交感神経が優位となり、リラックスして筋肉も緩んできます。

ぜひ試してみてください。

2回にわたり、肩こりや腰痛の原因と、そのセルフケアについてお話してきました。

肩こりや腰痛は、あって当たり前になっている方も多いと思いますが、きちんとケアをすることで軽減できますので、是非チャレンジしてみてください。

痛みや違和感が強く、日常生活に支障が出てしまう、セルフケアを試しても全く改善しないなどの際は、医師などの専門にご相談ください。

[執筆者]

蓑輪先生

ILC国際腰痛クリニック東京 院長

当院の理念である「腰痛治療の効果100%を目指してよりラクにリスクの少ない治療を安心・納得して受けていただく」ために、ひとりひとりの患者様に寄り添い30分以上の時間をかけてじっくりと丁寧に診察しています。

ILC国際腰痛クリニック東京では、腰痛や下肢の症状を可能な限り無くすことができるよう世界の先進腰痛治療技術を駆使し治療にあたっています。

ILC国際腰痛クリニック東京

https://ilclinic.or.jp/

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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