これに対し、NPO法人エコキャップ推進協会は、ウェブサイト上で「事実と異なるミスリード記事」と反論。エコキャップ推進協会が、運営業務を委託する株式会社スタッフルームから二重に給与を得ているという事実はないと掲載しています。
捨ててしまうキャップを集めて、ワクチンになるならばと、学校や自治体、及びスーパーやコンビニエンスストアなどでも回収ボックスを置く場所も多く、子を持つママたちのなかにも、日ごろゴミを分別廃棄する際、集めていたという人は少なくないはず。しかし、回収後、本当に正当な目的で集まったエコキャップによる利益が使われているかどうか、そこまでは確認する人は少ないでしょう。
●キャップの回収業者ってどのくらいいるの?
そもそも、ペットボトルキャップの回収業者は、どのくらいあるものなのだろうと気になって、 「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」の公式ウェブサイトを見てみると、回収業者は企業からNPOまで合わせて73業者。キャップによって得られた資金の利用目的は各業者によって微妙に異なり、例えば大手スーパーイオンの場合、ワクチンの他にも文房具や栄養給食の支援にも充てられると書かれています。
ちなみに、NPO法人エコキャップ推進委員会は、上記NPO法人とは別の協会。キャップの受け入れ業者も同じではないようだから、ややこしい…。
●結局キャップはどこに渡すと正しく使われるの?
キャップを集める私たちとしては、用途が明らかで不透明でない団体に渡したいところ。冒頭、エコキャップ推進委員会をめぐる展開には、何やら続きがありそう。引き続き、今後の展開に目を配りながら、まずは正しい情報収集を。各団体が束ねる受入れ業者の他、キャップの回収実績もウェブサイトにも公開されています。あなたの善意が正しく使われるのは、どこの業者なのか。意識を高め調べてみることも、世の中を良くするための一歩なのかもしれませんね。
(文・団子坂ゆみ/考務店)