ゴミを処分したのにまだ異臭が!?
次の日、今度は夫と訪ねてみたら、なぜかまた異臭と大量のコバエが! 「昨日ちゃんと処理したはずなのになぜ?」と戸惑いつつ、どこかにまだゴミがあるに違いないと、夫と2人で異臭の発生源を探しましたが、見つかりません。義母は相変わらず「私は知らない。においなんかしない」と言い張ります。
10分ほどたったとき、夫が突然「もしかしてここか!?」と声を上げました。夫が指さした先は台所の床下です。義母が住む古い家は、台所の一部の床板が外れる仕組みになっていました(今でいう床下収納)。何十年も使ってなかったらしいですが、昔はお酒などを入れてあったそうです。
夫自身もほとんど触ったことがないというその床板を、2人で持ち上げて剥がしました。すると予感的中。所狭しと生ゴミの袋が詰め込まれていました。そこには、コバエの大群ができていたのです。
まとめ
それから約1カ月後、義母を連れて脳神経外科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減り、脳が小さく萎縮することで症状が現れる認知症)と診断されました。あとから知ったことですが、アルツハイマー型認知症は嗅覚が低下するそうです。それもかなり早い段階から、もっと言えば認知症になる何年も前から嗅覚の低下は始まるとのこと。早い段階で認知症を発見することができれば、それだけ症状の進行を抑えることにつながることを知り、今後の参考にしたいと思いました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
文/高井かおる
イラスト/sawawa
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!
配信: 介護カレンダー
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