■「自分でやれ」が言えなくて……
子どものことを考えると、断れない。そんな経験、みなさんもあるのでは? しかし、そこにつけこまれてしまうこともあるようです。
「保育園で出会ったママ友のお話です。我が子が通う保育園では、年 に1度、園児たちが歌や踊り披露する発表会があり、子どもが着用する衣装や小物は保護者が作ることになっています。
ある時、班ごとに同じ衣装を作ることになったのですが、同じ班ママ友に『うちにはミシンがないから作ってくれる?』『同じ衣装だからいいよね』と言われました。
『だったら一緒に作らない?』と提案すると、『うちには下の子が2人もいる。アンタのところはひとりだけでしょ?』『うちの子の分も、作る時間はあるじゃん?』と謎の逆ギレ。正直びっくりしましたし、言われたことに納得はできませんでしたが、子ども同士はとても仲が良かったので、嫌々ながらも引き受けました。
さっそく2人分の衣装作りに取り掛かり、徹夜しながらミシンをフル稼働で作業をしていると、そのママ友から1本の電話が。出ると、『まだ?遅くない?』とまさかのひと言。
発表会はまだまだ先ですが、衣装や小物のでき具合の確認や実際に衣装を着用してのリハーサルもあったので、そのママ友から『早くしろ!』『グズだなぁ』『リハーサルに遅れたらどうするんだよ?』という内容の電話やメッセージがたびたび届くようになりました。
日中は仕事をして、終わったら子どもを迎えに行き、家のこともして……。そんな毎日の中で時間を作ってやっているのに、なんでこんなことを言われなければいけないのか。一度引き受けたので最後までやりましたが、だったら自分で作れよ!」(20代・女性)
手を動かさず、口だけ達者。「ママ友」に限らず、いますよね、こういう人。電話やメールで文句を言う暇があるなら、その時間を使って自分でやれ!
■ママ友と離れて、育児を楽しめるように!
続いては、自分の育児が正しいと信じて疑わないママ友のお話。ママ友の言葉に、不安がどんどん増していったそうです。
「支援センターのイベントで何回か会い、仲良くなったママ友がいました。毎週2~3時間は一緒に遊ぶほどの仲になったのですが、だんだんと私の娘(生後3か月)と自分の息子(生後9か月)を比べて、何かとマウントを取ってくるように……。生後3か月で寝返りができるようになった娘に対し、『発達早すぎるのもよくない』、人見知りが始まったら『外出して人と会わせていないからだよ』と、否定的なことばかり言われるようになったんです。そんなことが続くと、私も不安になって、娘のことが心配でたまらなくなりました。
そのママ友は、子育てについて熱心に勉強されていて、言葉に説得力があり、いつしか私も小さなことで相談するようになっていきました。『あなたの育児は間違っている』と言われること、よくありました。
しかし、だんだんその人と一緒にいるのがしんどくなってきて、結局支援センターを変えて顔を合わせずに済むようになりました。
支援センターの先生方には、『人にアドバイスすることで、自分の育児を肯定したいだけだから』と励ましてもらい、『前はほかのママがターゲットにされていたよ』と教えてくれました。
ママ友と会わなくなってから、以前よりもいっそう我が子を愛せるようになり、育児を楽しめるようになったので、思い切って関係を絶ってよかったです」(30代・女性)
これって、ある意味「洗脳」みたいなものですよね。知らぬ間にママ友の言葉を鵜呑みにしてしまっていたんですね。大きなトラブルになる前に、関係が切れてよかったです。
(文・画像:ママテナ編集部)