【農家直伝】しいたけ焼くとき「ひだを上にする」意味とは!?にじみ出るエキスに塩パラパラ~が大正解!

【農家直伝】しいたけ焼くとき「ひだを上にする」意味とは!?にじみ出るエキスに塩パラパラ~が大正解!

煮物や汁物でいい味を出すしいたけですが、しいたけ本来の食感と香りを味わうなら「シンプルな網焼きがいちばん」と、埼玉県のしいたけ農家「貫井園」の貫井香織さんは言います。そして、「焼くときは絶対に”ひだを上にして”焼いてくださいね!」とのこと。え、火が通ればどっちを上にしてもいい…というわけではないんですね。おいしく焼く秘訣、ぜひ教えてくださ~い!

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鉄則:しいたけを焼くときは「ひだを上に」!

「しいたけを焼くと、ひだから水分が滲み出てきます。これ、しいたけの旨味成分なんです。ひだを下にすると、旨味成分が流れ落ちてしまうので、おいしさが半減してしまいます」と貫井さんは話します。

なるほど!ただ火を通せばいいというのではなく、旨味を逃さないためにひだを上にするのが鉄則なんですね。

「肉厚で火が通りにくそうな場合は、まずひだ側を下にして軽く焼いてから、引っくり返してかさ側をじっくり焼いてください。こうすれば火も通るし、旨味も逃しません」(貫井さん)

おぉ、しいたけが薄くても厚くても、旨味成分を逃すまいという意気込みが伝わってきますね!

お次は、家に網焼きがない…という方のために、自宅の魚焼きグリルを使った焼き方をご紹介します。

ひだから染み出てきた旨味エキスにお塩を振って…

「焼き網がない場合は、魚焼きグリル、ホットプレート、フライパンでも焼けますよ。ただし、道具が変わってもひだが上です」と貫井さん。

何度でもいいますが(笑)、ひだが上です!!
それでは、作っていきましょう~。

材料(2人分)
しいたけ…4個
塩…適量

作り方
1.しいたけは濡れ布巾などで軽く汚れを拭き、軸を取る。

手で取れないときは、包丁でカットしてください。

2.魚焼きグリルの網にひだを上にして載せ、中火で焼く。

3.ひだにプツプツと水滴が出てきたら塩を振る。

「火が通ると水滴が出てきます。これが、旨味成分!」(貫井さん)

さっと塩を振ることで、しいたけの中の水分が凝縮され旨味がより濃くなります。

取り出すときも、旨味成分がこぼれないよう慎重にお皿に移しましょう!

「味付けは、しょうゆやマヨネーズなども合うんですよ。お好みでどうぞ」(貫井さん)

それでは、しょうゆを少し付けていただきたいと思います。

さっそく試食!厚いのと薄いのではどっちがおいしかった?

じっくり火を通し、旨味成分を凝縮させた焼きしいたけの味は格別です!
焼いているときから食欲をそそるいい香りを放ち、プリプリの歯ごたえと共に口いっぱいに芳醇な香りが広がります。

今回、薄いしいたけと厚いしいたけの2種類を焼き、食べ比べをしてみたのですが…
断然、厚いしいたけの方がおいしかったです!焼いてもしいたけの水分=旨味が蒸発することなく分厚いかさに保たれているので、焼きしいたけを作るときは厚いしいたけをオススメします。

次回はマヨネーズを付けて食べてみようっと♪シンプルなので、いくらでも食べられちゃいます。
ぜひ、しいたけをたくさん用意して作ってみてくださいね。

貫井さんは、今回紹介した焼き方の他にも、しいたけに関する情報をホームページなどでも発信しています。そちらもぜひ、ご覧ください。


貫井園

貫井香織さん

埼玉県生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社、PR会社を経て、2008年に父親が経営する「お茶としいたけ 貫井園」に就農。原木しいたけ栽培において農林水産大臣賞を5度受賞の同園で働きながら、ワインに魅せられ、2016年に醸造用ぶどうの栽培を開始。2022年から、自家製ぶどうによる醸造ワインの販売を手掛ける。
2015年第10回さいたま輝き荻野吟子賞、2017年農業女子アワード「農業女子の知恵・夢部門」、2018年6次産業化アワード奨励賞を受賞。農業女子プロジェクトメンバー。

●貫井園ホームページ
http://www.nukuien.com/

●インスタグラム @nukuien
https://www.instagram.com/nukuien/

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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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