「先延ばし癖」は直らないのか? 【自分はダメ人間】と責める人が気付いていない意外な“盲点”

「先延ばし癖」は直らないのか? 【自分はダメ人間】と責める人が気付いていない意外な“盲点”

誰でも心当たりがある?「先延ばし癖」

 仕事、家事、人付き合い、勉強などなど、やることに追われる日々。何かに対して「面倒くさい」と感じない日はない、といっても過言ではないかもしれません。しかしどんなに面倒であっても、やらなければならないことはあります。「面倒くさい」と感じるタスクを“先延ばし”せず、いかにサクサク進めるか? やる気を出すための自分との向き合い方や物事の進め方について、産業カウンセラー資格を保有している筆者が解説します。

 自分と向き合うことがそもそも面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、ここを丁寧にやることで“サクサク度合い”に大きな差が出ます。だまされたと思って一度、実践してみてください。

ステップ1.「自分の味方は、自分」作戦

「面倒くさい」と思うとき、心のどこかで「面倒くさいと思ってはいけない」「先延ばししてしまう自分はダメだ」と自分を責めてはいませんか? まずはこの癖をやめて、自分の考えを認めることがスタートです。

「面倒くさいよね、そりゃそうだよね」と自分自身に声を掛けてみましょう。仕事や家事など自分が今やるべきと思っていること、家族や同僚にやってあげたいと思うことでも、いざ動き出そうとすると腰が重いもの。しかし、ここが重要なポイントですが、面倒くさいと感じてしまったからといって、やろうという気持ちが否定されたわけではありません。面倒くさいと思う自分を認めてしまいましょう。

 人間は言葉に出す出さないを問わず、他の誰よりも自分自身から言葉を掛けられることが多いものです。自分自身が「面倒くさいと思ってはいけない」「やらない自分はダメだ」と否定的な言葉ばかり掛けていては、どんどんネガティブな方向へ思考が進んでしまいます。

 周りの誰かに否定的ことを言われても、自分自身だけは味方になって肯定的な言葉を掛けるくらいのスタンスでいましょう。「面倒だよね~、分かる~!」と自分の本心に共感するだけで、驚くほど気持ちが楽になります。


面倒くさいと感じるのには、ちゃんとした理由がある

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