冬のキャベツを活用しまくる大量消費レシピ

冬のキャベツを活用しまくる大量消費レシピ

第12回 もっと季節を楽しみたい!
寒い季節を代表する野菜のひとつ、冬キャベツ。春キャベツに比べ、扁平でずっしりと重く、肉厚で葉がしっかりとしているのが特徴です。火を入れても煮崩れせず、程よい歯ごたえが残るため、スープや鍋などの煮込み料理にもってこい。そんな今が旬の冬キャベツをとことん食べ尽くしてみませんか?

春キャベツとは別物?キャベツの違い、知ってた?

キャベツは一年を通して流通する野菜ですが、実は季節ごとに種類が異なります。良く知られているのが、春キャベツ。秋に種を撒き、春先から店頭に並びます。葉の巻きがふんわりと緩めで、みずみずしく柔らかい食感が特徴。葉の色は鮮やかな緑。火を通さないサラダや浅漬けにもってこいなのだとか。

もうひとつの冬キャベツは、夏に種を撒き、初秋以降以降に収穫します。葉の色は白っぽい黄緑で、巻きがきつめ。密度が高く、一枚一枚がしっかりとしていることが特徴です。「カゴメ」の公式サイトによると、火を通すと甘みが増すため、加熱料理に向いているのだとか。

重い方がいいの?冬キャベツを選ぶコツ

店頭でキャベツを選ぶ際、「何となく重い方がお得かも…」と、実際に手に持って重さを確かめたことはないでしょうか?冬キャベツの場合、あながち間違っていないかもしれません。

「キユーピー」の公式サイトによると、冬キャベツの場合、巻きがしっかりと詰まっているものがベスト。持ったときにずしりと重く、かたいものを選ぶようにするのが良いのだとか。

ちなみに、春キャベツは芯の切り口が小さく、巻きのゆるいものを選ぶのが良いのだとか。おなじキャベツでも、冬と春では選ぶポイントが異なることを覚えておくと良いですね。

ザクっと切って火を通すだけ!?冬キャベツを大量消費するレシピ

冬キャベツをたくさん消費するなら、スープや鍋に入れるのがぴったりですが、切ることすら面倒くさい…ってこと、ありますよね。そこで、ザクザクくし切りにして、あとは火にかけるだけの簡単お手軽料理をご紹介します。

断然巻かない派!ズボラさんに一押しのロールキャベツ

葉を下茹でしたり、ひき肉を巻いたり…とロールキャベツは手間のかかる料理というイメージですが、最近のトレンドは巻かないスタイルのよう。

質問&検索コミュニティの「教えて!goo」が話題の出来事のQ&Aをコラム形式で紹介する「教えて!ウォッチ」に、「電子レンジ活用で手早く作る!ギャル曽根の巻かないロールキャベツに挑戦」という記事がありました。

元のレシピは、大食いタレントでおなじみのギャル曽根さんがテレビで紹介していたもの。キャベツをはじめ、トマトやたまねぎ、ナポリタンソース、水煮大豆などを使うのだとか。記事では春キャベツが使われているようですが、冬キャベツで作る場合は加熱時間を調整するなどの工夫が必要かもしれません。

また、「味の素」によるレシピサイト「レシピ大百科」にも、巻かないロールキャベツが。半分に切ったキャベツから芯と中心部分の葉を取り除き、できた空洞に混ぜた具材を詰めるというダイナミック(?)なレシピです。肉まんの皮の部分がキャベツに変わったような見た目です。大量調理にもってこいかもしれません。

切るも面倒!ちぎってあえるだけの生キャベツ料理

火を通して甘みを引き出したレシピもいいですが、じっくり煮込む余裕がないときや「何か野菜が欲しいが冷蔵庫にはキャベツだけ…」なんてときに活用したい、生キャベツのレシピを探してみました。

質問&検索コミュニティの「教えて!goo」に投稿された「生キャベツの美味しい食べ方」には、多くのアイデアが寄せられています。

・生のキャベツをひと口大に手でちぎります。ざっと洗って、ごま油とお塩をかけるだけ!焼肉屋さんのメニューにあったんですけど、簡単だったので自分でささっと作れちゃいます。
・洗ったものを手でちぎって、マヨネーズに七味をかけたものをディップして食べる。
・千切りまたはみじん切りにしたキャベツに、やはり細かく切ったりんごを混ぜて酢とオリーブオイル、あるいはマヨネーズ、または適当なドレッシングで和える。
・ホタテ・タコ・コンソメ・酢・砂糖・塩・コショウ・オリーブオイル等を混ぜて手作りドレッシングと一緒に食べてます。海鮮と酢が食欲を倍増させてくれ、タップリ食べれます。

千切りすらも面倒なら、ちぎってあえるだけのレシピを覚えておくといいかも。海鮮やりんごなどの食材があれば、ちょっと豪華なワンランク上のサラダにできそうです。

「JA全農長野」の公式サイトによると、キャベツに多く含まれるビタミンCやビタミンU(キャベジン)は、熱に弱く水に溶けやすい性質があるため、サラダなど生で食べた方が効率よく摂取できるとのこと。加熱した場合に比べ、嵩があるためあまり大量には食べられませんが、栄養面でのメリットがあるようですね。

切って焼くだけのオシャレな一品

フレンチの前菜やメインの付け合わせで食べる機会の多い野菜のオーブンベイク(オーブン焼き)、とっても美味しいですよね。食感が良く味も濃厚になるため、「メインよりこれをおかわりしたい!」と思ってしまうほど。野菜のうまみをうまく引き出すこの調理法は、冬キャベツにも向いているようです。

種苗会社「サカタのタネ」の公式サイトでは「キャベツ『みさき』丸ごとオーブン焼き」というレシピが公開されています。半分に切ったキャベツをそのままオーブンで焼くという大胆さですが、使用されている「みさき」という品種のキャベツは生食にも適しているため、完全に火を入れる必要がないそう。なるほど!品種によって火の通し方が変わるわけですね。

また「キッコーマン」の公式サイトにも「やみつき塩辛グリルキャベツ」なるレシピが。串切りにしてオリーブオイルで焼くだけというお手軽さが魅力的です。味付けはいかの塩辛やアンチョビ。お酒が進むこと間違いなしですね。

一度作ってみたい!憧れのザワークラウト

SNSで話題になるレシピに、「無限ピーマン」や「無限もやし」など、簡単に調理出来て無限に食べられるという「無限シリーズ」があるのをご存じでしょうか?

そんな「無限レシピ」的なシンプルさが魅力の「ザワークラウト」は、キャベツの漬物ドイツ版です。切ったキャベツに対し2%の塩を合わせ、良く揉んだ後、殺菌した瓶に詰めて常温で発酵させるというもの。キャラウエイシードやローリエなどのハーブを加えて、風味を楽しむのも素敵ですね。

他の無限シリーズとは異なり熟成の時間は必要ですが、一度は作ってみたいキャベツ料理のひとつです。また、保存がきくためキャベツを大量調理するにはうってつけかも。乳酸菌の発酵による爽やかな酸味が後を引きますよ。

冷蔵庫がキャベツだらけなんです…美味しいうちに使い切るには

スーパーでキャベツの特売を見ると、家にまだあっても「今買っておかなきゃ後悔するかも…」と買い足してしまうことはありませんか?買いすぎないよう心掛けたいですが、実のところキャベツは比較的日持ちのする野菜でもあります。ザクザク切るだけ、煮るだけ、焼くだけの料理なら、あっという間に食べ尽くしてしまうかもしれませんよ。

また、ザワークラウトなら保存がきくので、休日に時間のあるときなどに一気に作るのも良さそうです。ビタミンCにビタミンK、ビタミンUなどが豊富といわれるキャベツ、一玉を余すことなく味わい尽くしたいですね。