「放っておくと身内が次々と不幸に陥る」2歳の息子が原因不明の微熱……お坊さんの驚きの言葉とは?


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“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)。そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

目次

・若年性認知症の妻、最後の言葉

・先生は慌てて「心臓が止まった」と……

・「七人殺しの神さまに障っている」お坊さんに言われた言葉

若年性認知症の妻、最後の言葉

 北野寛さん(仮名・68)の妻、美代子さん(仮名・67)は若年性認知症で特別養護老人ホームに入所している。自宅で過ごす最後の日に、美代子さんが北野さんにかけた言葉「お父さん、ありがとうな」を支えに、美代子さんを見舞う日々だ。美代子さんが一瞬でも昔のように北野さんと気持ちを通じ合わせることのできたのは、神さまからのプレゼントのような気がしている。

 実はその少し前、北野さんは別の“奇跡”を経験していた。母の宮子さん(仮名・89)が2日続けて意識を失って倒れたのだ。

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