「家庭より仕事を優先したとしても責めない」相手の仕事を尊重しあう元同期夫婦の一本筋が通ったルール

「家庭より仕事を優先したとしても責めない」相手の仕事を尊重しあう元同期夫婦の一本筋が通ったルール

お互いに相手の仕事を尊重しているから

――今、子育てしていてどんなところに特に大変さを感じますか。

河村さん ワンオペで2人同時に泣き始めると、まあ大変です。特に、2人とも発熱していて、かつワンオペのとき。体調が悪いと普段よりも機嫌が悪いので、1人をあやしてようやく寝かしつけたと思ったらもう1人がまた泣き始める、といったようなことを繰り返して、気がついたら数時間経っています。

何もできていないのに疲労困憊ですよね(笑)。

――同時はつらいですね……。家事代行サービスを利用されたことはありますか?

河村さん 定期的な利用ではないのですが、家庭内で緊急性が高いときにお願いしています。依頼内容としては、食事を作ってもらったり子どもをあやしてもらったり、ベビーシッターに近いもので、前日の夜や当日の朝一など直前の依頼でも対応していただけるので感謝しています。

――それはありがたいですね。ご夫婦とも仕事の責任が大きく、家庭とのバランスで工夫されていることも多いと思うのですが、夫婦間での決めごとはありますか。

河村さん 僕と妻はお互いの忙しさを尊重しているので、基本的には「相手が家庭よりも仕事を優先したとしても、責めない」と認め合っています。

「急な会食が入ってしまった」とか、「今日中のトラブル対応が必要」とか、当日イレギュラーなことが起こって相手にワンオペを強いてしまうことはお互いにありますが、そういうときでも責めずに「しょうがない」とわり切ることですね。

たとえば、妻に重要な商談があって僕の予定がリスケできそうなら、より緊急度の高いほうを優先すべきだと思うので。もちろんどちらも多忙なことには変わりないけれど、そのときどきの状況で比較検討し、それぞれスキップできそうなタスクを探します。

――お互いに相手の仕事への理解があるのですね。

河村さん そこはうまく回せている気がします。妻と僕は前職の同期で、新卒から5年ほど一緒に働いていたので、相手がどんな価値観で働いているか仕事のスタンスを理解できています。

だから、バランスがとりやすいのかもしれません。僕たちの中では、「仕事がうまくいっていないと、家庭もうまく回らなくなってしまう」と思っていて。逆に仕事がうまくいっていれば、家庭も明るくなると思っています。

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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育児をしている共働き夫婦のためのメディア「マイナビ子育て」。「夫婦一緒に子育て」をコンセプトに、妊娠中から出産・産後・育休・保活・職場復帰、育児と仕事や家事の両立など、この時代ならではの不安や悩みに対して役立つ情報をお届けしています。
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