春のストレス対策に!自律神経を整えて不調を改善する養生ドリンクを取り入れよう

春のストレス対策に!自律神経を整えて不調を改善する養生ドリンクを取り入れよう

気温や環境の変化が大きい春は、身体にも心にもストレスがたまりがち。そこで今回は、『おいしい漢方365』の著者で漢方アドバイザーの久保奈穂実先生に、春におすすめの養生ドリンクのレシピを教えていただきました。日々の養生で上手にストレス対策をして、快適な春を過ごしましょう!

春の養生三か条

冬が過ぎ、陽の気が少しずつ強くなって暖かくなる春。草木が芽吹き始め、人も同じく体の動きが活発になります。

天候が不安定で、環境の変化も大きい時期なので、ストレスがかかって心身のバランスを崩しがちですが、明るくのびのびと過ごすことがこの時期の大事な養生です。

肝かんをいたわる

春は五臓のうちの自立神経と深くかかわる「肝(かん)」が活発になる季節。

環境の変化が多い春はストレスがたまりがちですが、ストレスがかかると肝が弱って、目の不調やイライラ、鬱、耳鳴りが生じやすくなります。肝の働きを妨げる疲労や睡眠不足、目の酷使などに気をつけましょう。

酸味、自然な甘味 苦味、香りの食材を

春にいいのが肝の働きを助ける酸味のある食べ物。ただしとり過ぎると、のびのびする力が抑えつけられるのでほどほどに。

いも類や豆類など、自然な甘味のあるものをとって胃腸を健やかに保つこともポイントです。また、イライラしやすい季節なので、香味野菜などの気を巡らせるものや、イライラを鎮める苦味の食材も◎。

風邪(ふうじゃ)に注意

風が強くなる春は、体に風の邪気「風邪」が入りやすくなります。

すると体の中で風が吹くようなイメージで、めまいやかゆみ痙攣など、揺れ動くような症状が起きやすくなります。また、文字通り風邪をひきやすくもなります。

長時間、風に当たらないように注意し、衣類などでも対策を。

春のストレス対策におすすめの養生ドリンクレシピ

どのレシピも、分量は適量でもおいしく作れるレシピになっていますので、ぜひ気軽に毎日の食卓にとり入れてみてみてくださいね。

柑橘ソーダ

イライラしたり、頭に熱がこもってボーッとしてしまうときは「柑橘ソーダ」を。

ストレス過多な人は、香りが強い柑橘を選ぶのがおすすめです。デコポンは甘味が強いので胃腸の働きを補ってくれます。熱を冷まして潤いを補給し、イライラによる胃腸不調の改善効果もあります。

作り方

好きな柑橘の皮をむいて輪切りにし、グラスに入れたら炭酸を注いで、ミントの葉をのせる。柑橘とミントをスプーンでつぶしながら飲むと、シュワシュワしてスッキリ!

シュワシュワいちご

ストレス過多で、のどが詰まる感じがしたり、イライラでカーッとして熱がこもったり。そんなときは、「シュワシュワいちご」を。

いちごすくって食べながら炭酸水を飲むと、シュワシュワとおいしくて、気分もスッキリ。急な気温上昇の日に起きやすい、のぼせ・ほてりを抑えるのにも効果的です。

作り方

いちごをひと口大に切って、無糖炭酸を注ぎ5分おけば完成。お好みではちみつ、スライスレモンを添えても。いちごを丸ごとつけてもおいしいですよ。

炭酸好きは、ストレス過多かも?

日頃から炭酸が好きな人は、ストレスがたまって気が滞っている可能性があります。最近、強炭酸が人気なのはストレス社会だからかもしれませんね。

炭酸は気を巡らせ、胃腸の働きを活発にしてくれます。ゲップをすると胸やのどの詰まりがスッキリし、お腹が張って苦しい感じも取れるので、炭酸を上手に取り入れてみましょう。

ほうじ茶ソイラテ

新生活で落ち着かず、心も体も力んでしまう。そんなときは「ほうじ茶ソイラテ」を。

ほうじ茶の香り成分「ピラジン」には、リラックス効果や疲労回復作用があります。カフェインが少なく、刺激が穏やかなのもよい点(ゼロではないので人によっては、夜は控えめに)。

はちみつや黒糖を少し加えてもOK。薬膳では、甘味には緩ませる力や痛みを和らげる力もあるので、ほっとしたいときや生理痛でつらいときに黒糖やはちみつ入りの温かいドリンクを飲むと、フワッと和らぎます。

作り方

1. ほうじ茶のティーバッグを小鍋で煮出す。

2. 豆乳を加え、煮立つ直前に火を止め、ティーバッグを取り出してカップに注ぐ。甘味を付けたい場合は、はちみつか黒糖を少々加えて。
※カフェインゼロではないので気になる方は控えてくださいね。