▼このシリーズの記事一覧▼
Vol01.「貯まらない人」がやってるお金の悪習慣
Vol02.子育て家庭がお金を貯めるための秘訣とは?
Vol03.初心者が知っておきたいお金を「増やす」ための心得◀
投資ブームがちょっとした盛り上がりを見せている昨今、「超低金利の銀行に預けておくよりも、投資にお金を回してみたい」という女性は意外と多いという。では知識ゼロの超初心者が投資を始める際に気をつけるべき心得とは? ファイナンシャルプランナーの平野直子さんに話を聞いた。
●一口に「投資」といっても色々な種類がある
そもそも“投資”とは、利益を得る目的で事業や金融商品などに資金を出すことだ。一口に投資といっても種類はさまざま。株や投資信託、国債、外貨MMF、FXなど、それぞれに異なる度合いのリスクとリターンがある。
「一攫千金を狙おう!」というイメージを持つ人はまだまだ多いが、初心者がいきなり始めて簡単に大儲けできるものではない。どの投資が自分に合っているのかは人それぞれに違うので、実際に購入する前に、最低限次のことは行おう。
「まずは投資信託を購入する前に、本やセミナーなどで、基本の知識を学んでください。次に、インターネット専業証券会社などに口座を開設して、使い勝手を試してみることをおすすめします」(平野さん 以下同)
ネット証券の口座なら、取引手数料が安いことに加えて、ネットで手軽に商品を購入できるというメリットがある。選んだ会社で口座を開いたら、取引を始めよう。
「一度にまとまった金額を購入するのではなく、数千円などから始められる積立投資信託を、毎月少しずつ買うことをおすすめします」
●資産運用をする際は、リスクを考慮してコツコツと
運用を続けるコツも同じ。リスクを常に忘れずに、時間をかけて、コツコツと増やしていく姿勢が肝心だ。
「運用を続けるコツは次の3つです。1つめは使う予定があるお金や、緊急用に備えるお金は運用に回さないこと。2つめは、日々の値動きに一喜一憂しないこと。そして3つめは、10年後、20年後、老後といった、少し遠い将来に向けて運用するという意識を持ち続けること」
「増やす」つもりではじめた投資で、結果的にお金を減らしてしまっては意味がない。初心者はまずは貯金と同じような感覚で、少額から堅実に始めていこう。
(阿部花恵+ノオト)