震央分布図利用の注意点
震央分布図を利用する際には、震央分布図で地震発生の予想ができるわけではないことを理解しておきましょう。
大地震の前兆として地震が増えることもありますが、震央分布図を見ても分かるように、日々さまざまな場所で大小の地震が起こっているため、それが大地震の前兆かどうかを判断することは困難です。
また、前兆がなくいきなり大地震が発生するようなケースもあるため、地震活動が不活発だからと言って安心するのも危険です。
しかし、「南海トラフ地震は南海トラフ沿い」「首都直下地震は関東の活断層沿い」のように、近い未来に発生が予想されている大地震の震源はある程度予想されているため、日々の地震活動に目を向けることは大切です。
また、小さな違和感や変化に敏感になることで災害に対する危機感を持ち、それによって防災意識を高めることにもつながるでしょう。
震央分布図は地震の知識を深めることにもつながります。ぜひ参考にしてみてください。
〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
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配信: 防災ニッポン
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