先輩にも同意を求めだすウザさ
「ちょっといい?」
振り返ると先輩が立っていました。
「この件なんだけど、」と仕事の話を始めました。
「助かった!」と思っていたら、Aが
「それより、今日の私さんの服、ダサくないですか?」と先輩に同意を求めたのです。
なぜそんなに私がダサいと言いたいのか理由はわかりませんが、しつこいAに『もういい加減にしてよ!』と感じていました。
先輩、かっこいい!
先輩は少し無言になってAと私を見ました。そして
「全然ダサいと思わない。むしろ人にダサいと言ってしまうあなたの方がダサいと思う。」とひと言。
その言葉に固まって何も言えないAをまったく意に介すことなく、先輩は
「ところで、仕事の話を続けてもいいかな?」と、Aが中断させた仕事の話を再開しました。
先輩のひと言に、「かっこいい!」と思ったのと、ぐうの音も出ないAを見て少しスカッとしました。