■子どもの発達で悩む毎日。ママ友のおかげで乗り越えた3年間
まわりと比べてしまい、子どもの発達に不安があったというこの女性。そんな様子を察したのか、声をかけてくれたママ友がいたのだとか。
「息子が幼稚園に上がった時の話です。息子は少し発達が遅く、まだお話ができず、お友だちともうまく遊ぶことができませんでした。当時の私は息子に対してとても申し訳なく、みんなと同じようにできないことがずっと心に引っかかっていました。
そんな時、同じく発達がゆっくりな子をお持ちのママ(=Aさん)が話しかけてくれたんです。私の話を聞いてくれただけではなく、おうちにも呼んでくれて、まるで自分のことのように親身になって相談に乗ってくれました。息子にも寄り添ってくれたのが、とてもうれしかったです。
Aさんがいてくれたおかげで、幼稚園の3年間はとても穏やかに、楽しく過ごすことができました。息子も卒園する頃にはたくさんのお友だちができ、笑顔も増えました。
卒園と同時に引っ越しが決まり、Aさんとは頻繁に会うことはできなくなってしまいましたが、今でも時々連絡をとっています。子どもが産まれて、『自分にママ友はできるのか』と悩んだこともありましたが、とても素敵なお友だちができて良かったなと心から思います。
ママ友というと色々とギスギスした難しい関係が多いように思いますが、お互いの子どものことでこんなにも助け合える。Aさんが思いやりと責任感に溢れていたからだと思います。感謝しています」(40代・女性)
「あの子はできているのにうちの子は」「どうしてみんなと同じようにできないの?」――子どもの発達について、他の子と比べてしまい、気分が落ち込むというのは珍しいことではありませんよね。同じ境遇のママ友に出会えたことは“たまたま”かもしれませんが、悩みを共有できる相手がいるというのはきっと心強いはずです。
■『いい母親になれない』落ち込む私に声をかけてくれたママ友
続いても、子育てについて悩んでいたという女性。落ち込んでいたところ、それを察して声をかけてくれたママ友がいたそうです。
「子どもとの関係で、とても悩んだことがありました。よそのご家庭は円満で、子どもとの関係も良好に見えます。それなのに自分はいつも子どもを叱ってばかり。『どうして私はいい母親になれないのだろう』と、いつも悩んでいました。
カウンセリングを受けたこともありますが、結果はいつも同じ。カウンセリングを受けた日は、余計に落ち込んで家に帰ることがほとんどでした。ある日、公園のベンチに座り、一人で悩んでいました。そこに二人のママ友が偶然通りかかりました。私の顔を見て何かおかしいと気付いたのでしょうか。『コーヒーでも飲む?』と誘ってくれて、近くのカフェへ行きました。
私はそれまでカウンセリングを受けていることを黙っていましたが、なぜだかその時はママ友たちに言いたくて、相談したくてしょうがなくて、気づけば自分の口から子どもとの関係を赤裸々に話していました。じっと黙って話を聞いてくれたママが『うちも同じだよ』と言ってくれ、一気に心が軽くなったのを覚えています。
ママ友たちはいつもキラキラしていて、子どもに対しても丁寧な対応をしています。だから『自分と同じはずがない』と思い込んでいたのですが、腹を割って話をしてみるとそれぞれ悩みを持っていることがわかり、心が晴れました」(40代・女性)
先ほどのエピソードと似ていますが、表には出さないだけでみんな悩んでいるんですよね。それにしても悩んでいるのを察してカフェに誘ってくれるなんて、素敵なママ友に出会えましたね。
(文・イラスト:ママテナ編集部)