スタッフ自らが採取した生き物を展示
リニューアルに向け休館中の3~4月にかけて、スタッフ総出で魚類や両生類、水生昆虫など、渓谷や里山の生き物を採取したという。
それぞれの水槽には渓谷内の流木や砂、石、田んぼの泥、杉の葉などが入っており、生物が棲む環境を再現している。
玄関部分ではまず、水族館に入る前に来館者が世界観に没入できるよう「渓谷内の植物と自然」をテーマに渓谷内で見られる苔類や木々を展示。
同時にテレビモニターにて、ドローンの技術を駆使した、これから歩いて目にする美しい風景を映像として映し出している。
その先には「渓流の清水」水槽を設置。水質のきれいな実際の川の水に渓流の女王と呼ばれる魚「アマゴ」を展示している。
渓谷内で見られる或いは近辺で見られる魚類を「水面下の魚」コーナーにて、名張市の川を手前から下流~中流~上流へ向かうように展示。実際に渓谷を歩いている際に見られる魚類が観察できる。
その他「赤目の里山」「渓流の両生類」コーナーなど、探さないと普段目にすることができない生物、ナガレヒキガエルやタウナギなどを展示。
最後には、赤目四十八滝最奥部に位置する岩窟滝を再現したメイン水槽「岩窟滝水槽」を見ることが可能だ。
水槽には国の特別天然記念物であるオオサンショウウオと共に、滝に生息している魚類が同時に展示される。
赤目滝の魅力発信・にぎわいの創出を目指して
「赤目滝水族館」のリニューアルオープンに合わせ、4月20日(土)から赤目四十八滝周辺の駐車場を無料化。
また、これまで大人1人500円・子ども250円だった入山料を、「渓谷保全料」として料金を改定し、大人1人1,000円・子ども500円に改定。
さらに、地元の人にも赤目滝の魅力を伝えていくため、大人1人3,000円・子ども1人1,500円で年間パスポートも売り出される。
そして、赤目四十八滝ににぎわいを取り戻す取り組みとして、国からの補助を得て、旅館や飲食・土産物店など計10事業者が施設を改修。門前界隈は通称「赤目小町」と名付けられ、官民一体となって新たな集客を図っている。詳細は「赤目四十八滝」公式サイトで確認を。
リニューアルオープンする「赤目滝水族館」に足を運んでみては。
「赤目四十八滝」公式サイト:https://www.akame48taki.com
(田中彩文)
配信: STRAIGHT PRESS
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