夏もコツコツ温活を! 漢方の生薬パワーも頼りましょう【オトナミューズ“女ホル部”】

夏もコツコツ温活を! 漢方の生薬パワーも頼りましょう【オトナミューズ“女ホル部”】

女性ホルモンの変動と共に、日々うつろっていく私たちのからだ。ミューズ世代はそのバランスが崩れ始め、さまざまな不調を抱えがち。日々のコンディションを整えるためのご自愛ケアを、美容家・山本未奈子さんと一緒に考えてみました!

冷え、絶対にダメ!

1年中コツコツ温活 ♡

教えて山本未奈子さん! どのような温活していますか?

「デスクワークのときは太ももに電気カイロ、が定番。筋肉が大きく、太い血管が走っているため、全身の温めに効果的。たまに大好きなビールを飲みたくなることだってあるけれど、冷たいものは極力セーブ」

いつどんなときも、せっせと温活に励んでいる山本さん。「からだが冷えると、体温が下がって内臓の働きが鈍り、免疫力も代謝力も下がるんですよね。血管が収縮して、血流が滞りやすいのも気になるところです」と指摘。というのも、酸素や栄養、そして女性ホルモンは、血流にのって全身に運ばれるらしい! まさに冷えは、百害あって一利なしの存在。温活のオススメは「バスタブに浸かっての入浴。副交感神経のスイッチが入ってリラックスできるし、芯から温め体質になれる絶好のチャンスです」

漢方の生薬パワーは偉大なり

右から:東洋「五臓」の考え方と先端美容科学が融合。チューンボーテ タイプブラック 42粒(約14日分)¥3,456(資生堂ビューティーウエルネス)、更年期症状対策として代表的な漢方。「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠 [第2類医薬品] 96錠 ¥2,640(クラシエ薬品)

植物の茎や葉など、自然由来の生薬からなる漢方。複数を組み合わせて作り出すことから、幅広い症状に対応し、体質に合えばかなりの効果が期待できるとか。「私は『加味逍遙散』がゆっくりじわっときいて、総合的なバランスが整うような手応えがありました」と実力に惚れ惚れ。服用しやすいタブレットタイプも充実し始め、選択肢も増えてきている今、上手に取り入れてみたい!

そもそも…… 女性ホルモンってどんなものなの?

私たちのからだの中で、女性ホルモンの分泌量は静かに変化し始めているらしい。一体何なの? そして何が起きてるの?

一生で分泌されるのはたったティースプーン1杯分!?

都市伝説のように“ティースプーン1杯分しか一生のうちに分泌されないらしい!”と囁かれる女性ホルモンの量。事実、そのくらいごくごく少量で、私たちの心身に影響を与え続けています。残念ながら分泌量は自力で増やすことはできないけれど、ケア次第で減らさずキープすることが可能。


エストロゲンとプロゲステロン。女性ホルモンはこの2種類のこと

100種類以上のホルモンが分泌される中で、女性ホルモンと呼ばれるのは、卵巣から作り出される名コンビ、エストロゲンとプロゲステロン。エストロゲンは、月経終了後から排卵日にかけて比較的多く分泌され、美と健康の守り神的存在。プロゲステロンは、排卵日から月経開始前までに多く分泌され、妊娠を維持できるように働いています。この分泌量が減り始め、サイクルも乱れやすいのがミューズ世代!


35歳ごろを機に乱れながら降下していきます

女性ホルモンの分泌量は、月経と連動した毎月の波の他に、一生の波があります。思春期から性成熟期にかけて上昇して、35歳のプレ更年期から降下し始め、閉経に向けて微量に。全ての人に必ず訪れるこのビッグウェーブは、翻弄されることなく上手なケアで乗りこなしていく。これが我ら“女ホル部”の理想です。

Illust:AKIKO HIRAMATSU text:AKIKO NISHIMURA

otona MUSE 2024年5月号より

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