授業中に立ち歩き、部屋を飛び出す息子…先生の「少しずつ慣れる」はうそ? 専門家が教える“正しい対応方法”

授業中に立ち歩き、部屋を飛び出す息子…先生の「少しずつ慣れる」はうそ? 専門家が教える“正しい対応方法”

入学初日、教室を歩き回る我が子。先生は徐々に慣れていくだろうと言うけど……。様子見で大丈夫?

精神科医として30年以上、発達障害の診療と研究に携わる本田秀夫先生による著書『マンガでわかる 発達障害の子どもたち』(SBクリエイティブ、マンガ:フクチマミ)では、自閉スペクトラムの不可解な行動についてママ・パパのお悩み別に具体的なサポート例をマンガと共にわかりやすく解説されています。

第一回目となる今回は、小学校生活にいつまでたっても慣れないお子さんのケースについてお届けします。

学校での生活に、いつまでたっても慣れない


イラスト:フクチマミ「マンガでわかる 発達障害の子どもたち」より

自閉スペクトラムの子の生活は、 最初が肝心です

実は、子どものこだわりについて、定着してしまったら困ることは、本当は最初からやらせないほうがいいのです。

これは、自閉スペクトラムの特性がある子のこだわり全般に言えることです。

最初に適切な行動パターンを身につければ、その後もパターンにそっておだやかに過ごすことができます。

しかし、最初に「みんなにとって好ましくない行動」を身につけてしまうと、その後、苦労することになりがちです。この「最初が肝心」という話は多くの子どもに言えることですが、自閉スペクトラムの特性がある子には特に当てはまります。

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