■みんな我慢していたのに“一人だけ”援助
まずは兄弟間で起こったトラブル。日頃からケンカにならないように気を付けていたようですが、結果的に“一人だけ”抜け駆けした形になってしまったのだとか。
「家を建てる際、両親からの援助について家族と揉めました。兄弟が多いため、両親が誰か一人にお金をかけてしまうと、他の兄弟が快く思いません。そのため私は、『一銭も出してもらわなくていい』と、両親からの提案をことごとく断ってきました。
しかし両親からすれば、『かわいい子どものためなのに、どうしてお金を出してはいけないのか』と、憤りを感じるようで、その思いに負けた兄弟の一人がお金を少し出してもらい、家を建てたのです。
両親はお金を出せたことがよほど嬉しかったのか、ベラベラと話してしまったそう。それを聞いた他の兄弟たちが『自分は一銭も出してもらっていない!』と怒ってしまいました。
両親も焦ったのか、『お金を出すと言い出した自分が悪いのだ』と説明しましたが怒りは収まらず、長いこと兄弟仲もギスギスしていました。
あれから数年が経ち、今ではその怒りも少しは落ち着いたようですが、それ以来お金の話はNGとなっています。元々、兄弟仲はかなり良かったほうですが、お金が絡むととても怖いですね。この先、遺産相続などでも同じようなことが起こるかもしれないと思うと、今からとても不安です」(40代・女性)
「子どものために」という親の気持ちもわからなくはないですが、この場合なら全員に援助するか、誰にも援助しないかのどちらかが望ましかったということですね。家を建てるとなれば金額も小さくはないでしょうし、トラブルになってしまうのもしょうがない?
■念願のマイホーム。夫の“秘密”のせいで審査に通らず
続いては、念願のマイホーム購入を目前にして、夫に借金があることが判明したという女性のお話です。
「私は専業主婦をしており、夫の稼ぎで暮らしていました。夫は自分でお金の管理をしたいと言い、結婚当初から家計管理は夫に任せていました。私は必要なお金をその都度申告してもらうというスタイルでした。
そんな中、子どもが産まれ、幸せいっぱい。当時はアパートで暮らしていましたが、子どもと暮らすには手狭に感じていて、『家を買おう』という話になり、住宅展示場に行き、何社かハウスメーカーと話をしました。やはり注文住宅が良いということで、契約を結ぶ流れになりました。
ローン審査をすると、申し込んだその日にローン会社から電話が。担当者は申し訳なさそうに、『審査が通りませんでした』と言います。私は頭が真っ白になってしまい、それまでのルンルン気分から絶望的な気持ちに。夫に問いただすと、『ごめん、黙っていたことがあるんだ……』と話し始め、借金があることを白状しました。
一瞬、『離婚』の二文字が頭をよぎりましたが、ここは私が腹を括るしかないと決め、借金を全額一括返済しました。借金額は数百万円で、私が働いていた頃に貯めたお金をほぼ全て使いました。ただ、それからは夫の通帳を含め全て私が管理することに。夫が好き勝手できないように取り決めました」(30代・女性)
人生において、家を買うというのはとても大きなイベントですよね。もう少しで手が届くところまできていたのに、ゴール目前で頓挫してしまう。たしかに“絶望的”という言葉がぴったりです。
(文・イラスト:ママテナ編集部)