【東京都】フェアトレード月間に気候変動について楽しく学ぶPOP-UP、渋谷にOPEN

「フェアトレード・ラベル・ジャパン」は、フェアトレード月間である5月の1日(水)~31日(金)に、持続可能性と気候変動に関する国内最大規模の啓発キャンペーン「ミリオンアクションキャンペーン2024」を開催。その一環として、現在の食と生活のあり方を考えるPOPUPショップを5月9日(木)~22日(水)に東京・渋谷スクランブルスクエアにて期間限定オープンする。

気候変動で危ぶまれる食の未来

今春、コーヒー豆やカカオ豆の先物取引価格が国際市場で過去最高値を記録。カカオ豆は過去1年で3倍の価格に跳ね上がり、「銅」より高値になっている。2050年には気候変動の影響で、多くの産品が持続可能ではなくなるといわれている。

このような状況の中、持続可能な食料生産と環境保護を促進する点からも注目されるのが「フェアトレード」。メーカーや消費者の意識の高まりなどにより、国内の最新市場規模は過去最高を記録しているが、1人当たりの年間購入額は欧州の国比較で100分の1に近い状況であり、環境や人権に配慮した原料調達の遅れを表している。

未来の食をイメージした「2050年カフェセット」

「フェアトレード・ラベル・ジャパン」では、気候変動の危機を広く知ってもらうために、「想像できる?【 】のない未来」をキャッチコピーにキャンペーンを開催。期間中の企画としてPOPUPショップをオープンする。

当たり前の食・日常生活がなくなってしまうかもしれない未来。持続可能な食品の重要性を訴えるための取り組みの一環として、2050年には食べられなくなる可能性のあるカフェメニューをイメージした「2050年カフェセット」1,100円(税込)を、1日10セットの数量限定で提供する。

「2050年カフェセット」の「2050年コーヒー」は、2050年に気候変動の影響でアラビカ種コーヒーの栽培地が半減する可能性があるため、現在と同じ価格では2050年にはグラスの半分の量しかコーヒーが提供されないことを表現。「2024年と2050年のチョコクッキー」は、カカオ豆の生産量が激減する未来をイメージした、チョコレートがほぼ含まれていないほぼクッキー状態のチョコクッキーだ。

また、キャンペーンアンバサダーであり、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんが運営するカフェ「CAFE STAND BLOSSOM」の甘酒バナナケーキを、病害により絶滅の危機に瀕しているともいわれるバナナの状況を踏まえ、1/4サイズにて提供する。

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