東ティモールの中高生たちに健康な未来を!シェアがクラウドファンディングを開始

アジアで一番若い国である、東ティモール。この国で暮らす中高生たちが性に関する正しい知識を得られるようにする活動の応援を、4月22日(月)より、シェアがクラウドファンディングで募っている。

人権尊重を基本とした性教育を

近年世界では、従来の性や生殖などに留まらない、ジェンダー平等や性の多様性、自己決定能力などを含む人権尊重を基本とした性教育として包括的性教育が広がりを見せている。

一方で、東南アジアの東ティモールでは中高生を含む子どもたちが性に関する正しい知識を得る機会が限られており、望まない妊娠をし、家族から理解を得られず孤立するなど、望まない学業の中断など様々な困難に直面している。

一方方向の授業が多い現状

東ティモールの教育事情として、教員の数が限られ、保健科目を専門に学んだ教員がいないことがある。性教育に関しても、教職課程で十分に学ぶ機会がなく、子どもたちに十分に教えられる人材がいない。また生徒の人数に対する教室の数も限られており、生徒の登校は午前または午後の半日というパターンが多く、その結果、授業数も限られており、数学や語学などの科目が優先されている。

さらに、保健教育では生徒の行動変容を期待し、子どもたちそれぞれが教えられた知識を十分に理解することが必要になる。その理解を促進するためには参加型の手法が非常に有用だが、東ティモールでは参加型の授業を行える教員は少なく、教員主導の一方方向の授業も多いのが現状だ。

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