脳出血になりやすいNG習慣
動脈硬化は、肥満を含めた生活習慣病から引き起こされることが多くあります。生活習慣病の要因となる不規則な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、睡眠不足、ストレスのため過ぎなどは、すべてNG習慣。これらを改めることが寝たりきりの予防につながります。
中でも高血圧には注意が必要で、食事では「減塩」を心がけることが大切です。果物や野菜に多く含まれる「カリウム」は塩分を排出する働きがあるので、積極的に取り入れましょう。
カリウムは野菜や果物、芋類、豆類、海藻など植物性の食材に多く含まれています。特に多いのは、野菜ではほうれん草、ブロッコリー、さといも、ひじき、昆布など。果物では干しあんずやドライマンゴーなどのドライフルーツ、アボガド、バナナなどがおすすめです。
また、血圧が高めで降圧剤を服用している場合、血圧が下がったからといって自己判断で服用をやめたりしないことが大切です。降圧剤は脳出血の「予防薬」と考え、必ず主治医の指示に従って服用しましょう。
肥満を防ぐためにBMIのチェック習慣を
肥満になると内臓脂肪が多くなり、血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が増えて、動脈硬化を引き起こすきっかけとなります。体重を管理して、太り過ぎを防ぐことも大切です。
肥満の目安として、BMI(ビーエムアイ)呼ばれる、国際的に用いられている体格指標をチェックすることをおすすめします。BMIは以下の方法で算出することができます。
BMI = 体重kg ÷ 身長mの2乗
計算機で計算する場合には「BMI=体重kg÷身長m÷身長m」と入力して算出します。
例えば、身長160cm、体重55kgの人の場合、50÷1.6÷1.6=21.48で、BMIは約21.5です。
判定は以下の通り
・BMIが18.5未満………………低体重
・BMIが18.5 以上 25.0未満…普通体重
・BMIが25.0 以上 30.0未満…肥満(1度)
・BMIが30.0 以上35.0未満…肥満(2度)
・BMIが35.0 以上40.0未満…肥満(3度)
・BMIが40.0 以上………………肥満(4度)
ただし、これはあくまで目安です。生活習慣病は自覚症状がほとんどなく、検査をしないと見つかりません。定期的に健康診断を受け、異常を指摘されたら放置せず、積極的に治療を開始することが大切です。
まとめ
血圧は緊張したり運動したりすると上がりますし、季節や天気、測定環境などでも変わります。1回1回の数値で過度に一喜一憂する必要はありませんが、健康診断で高血圧と指摘されたら、放っておかず早めに受診することが大切です。そこで高血圧の診断を受けた場合は、血圧計を家に用意し、定期的にチェックするのがおすすめです。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/かきの木のりみ
4つの編集プロダクションで紙媒体の編集をしつつWebの学校に通い、Webと紙両方の編集に携わるようになって約20年。スポーツは見るのもやるのも好きなのだけど、最近はすっかり見るほうに……。
著者/監修/菊池 大和 先生
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長。地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
配信: 介護カレンダー
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