「認知症になりやすい人」の特徴はご存知ですか?なりやすい性格も医師が解説!

「認知症になりやすい人」の特徴はご存知ですか?なりやすい性格も医師が解説!

認知症になりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医が認知症になりやすい人の特徴・性格・なりにくい人の特徴・予防法などを解説します。

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監修医師:
前田 佳宏(医師)

島根大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科に入局後、東京警察病院、国立精神神経医療研究センター、都内クリニックにて薬物依存症、トラウマ、児童精神科の専門外来を経験。現在は和クリニック院長。愛着障害やトラウマケアを専門に講座や情報発信に努める。 精神保健指定医、認定産業医の資格を有する。

「認知症」とは?

認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが低下し、日常生活に支障をきたすようになった状態を指します。物忘れがひどくなる、同じことを何度も言ったり聞いたりする、日にちや場所がわからなくなる、これまでできていたことができなくなるなどの症状が現れます。

認知症には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまなタイプがあります。一次性認知症と呼ばれるこれらの認知症は、脳の神経細胞の変性や脱落によって引き起こされます。一方、二次性認知症は、感染症、頭部外傷、内分泌疾患などの他の疾患が原因で発症します。

認知症になりやすい人の特徴

まずは、認知症になりやすい人の特徴を解説します。

加齢

認知症の最大の危険因子は加齢です。65歳以上の高齢者では、認知症の有病率が高くなります。ただし、年齢を重ねるだけでは認知機能が低下するわけではありません。家族に認知症の人がいる場合、遺伝的な要因により認知症のリスクが高まる可能性もあります。

生活習慣病

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病も、認知症の危険因子となります。特に中年期からは生活習慣病になりやすいので注意が必要です。生活習慣病は、認知症だけでなく脳梗塞などの脳血管障害などの危険性も高くなります。

運動不足

運動不足も認知症の危険因子の一つです。定期的な運動習慣がある人は、運動習慣がない人と比べて認知症のリスクが低いことが報告されています。

肥満

肥満や体重減少にも注意が必要です。中年期では、肥満の人ほど認知症になりやすいことが報告されています。一方、高齢期では、痩せや体重減少が認知症のリスクを高めます。

喫煙

喫煙も認知症のリスクを高める要因の一つです。喫煙量が多く、 期間が長いほど、言葉の流暢性(りゅうちょうせい:なめらかさのこと)や記憶などの認知機能が低下する可能性がありま す。

飲酒

過度の飲酒も認知症のリスクを高める可能性があります。週に276g以上(500ml缶、約10本)のアル コールを摂取すると、認知症を発症する危険性が高くなることが報告されています。

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