【新茶】何が特別? 日本茶の栄養ポイント・茶種・おいしい淹れ方のポイントを栄養士ライターが解説

【新茶】何が特別? 日本茶の栄養ポイント・茶種・おいしい淹れ方のポイントを栄養士ライターが解説

緑茶の苦みや渋みにも役割がある

 二番茶以降は新茶よりも日照時間が長くなるので、うまみ成分の「テアニン」が「カテキン」へ変質し、お茶らしい渋みを感じやすくなります。「カテキン」はポリフェノールの一種で、緑茶には主に4種類のカテキンが含まれ、食事中のコレステロールや脂肪の吸収を穏やかにしたり、老化や生活習慣病を招く活性酸素の攻撃を食い止めたりする高い抗酸化力が注目されています。

また、緑茶の苦み成分である「カフェイン」には、覚醒作用や利尿作用、胃酸分泌を促して食べ物の消化吸収を助ける働きがあります。眠気覚ましの「カフェイン」とリラックス作用を促す「テアニン」が、アクセルとブレーキのように穏やかに働きあうのも緑茶の特徴です。

微量ながら壊れにくい緑茶のビタミンC

ほかに、緑茶で注目したい栄養成分が「ビタミンC」で、緑茶1杯分(煎茶・侵出液100ml)には6mgのビタミンCが含まれています。果物やフルーツジュースに比べると含有量は微量ですが、緑茶には糖質がほとんど含まれていないのでダイエット中でも気兼ねなく飲めます。しかも、緑茶のビタミンCはカテキン類に守られ、壊れにくいとされています。「朝茶はその日の難逃れ」ということわざもありますので、朝食後、仕事中、おやつの時間など、こまめに緑茶を飲んでビタミンC補給を兼ねてはいかがでしょうか。


▲左から、煎茶、玉露、玄米茶、ほうじ茶。同じ日本茶でもバリエーション豊か!

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