話題の【風呂キャンセル界隈】なぜ入浴が「好き」派と「しんどい」派に分かれるか? 根本的理由を心理カウンセラーが解説

話題の【風呂キャンセル界隈】なぜ入浴が「好き」派と「しんどい」派に分かれるか? 根本的理由を心理カウンセラーが解説

なぜ「入浴」するのがしんどいのか?不調の要因

 風呂に入るか・入らないか……。これも、「みんなが入っているから」とか、「当たり前の習慣だから」と考えてしまうと、世間や習慣に合わせる受け身的な発想となります。

 日常生活のさまざまな場面で、相手に合わせ過ぎてはいませんか? 相手に合わせることが100%ダメというお話ではありません。

 ただ、合わせ過ぎてしまい、ホッとしたい派が持つ本来の「安心できるペース」を乱したり、見失ったりすると、不調となるのではないでしょうか。


“森”を見なくてOK!目の前の木に集中しよう

さいごに

 最後に、「入浴がしんどいな」と思ったときのシンプルな解決方法を1つご紹介します。名付けて「森を見なくてOK作戦」です。

「木を見て森を見ず」ということわざがあります。物事の細部に気を取られて全体を見失ってしまうことを差します。例えば、入浴の前にいろいろと想像しすぎてしまう状態は森を見る状態ですね。この結果、不安が大きくなってしまうのならば、「目の前の木だけ」に集中してはいかがでしょう。

 服を脱ぐときは「いま、服を脱ぐよ」と口ずさみながら動いてください。そして脱ぐことができたら「できた自分にOK!」を出してください。

 もし、入浴が難しい場合は、今できることをしてみませんか? シャワーのみはもちろん、水の要らないシャンプーなどを使う日があってもいいのです。どうしても気が乗らないときは、夜にお風呂に入れない日があってもよいのではないでしょうか。次の日の朝、気分がいいときに入ればよいのです。周りの声や意見に振り回されることなく、マイペースでいることも、自分を守る方法の一つです。

 再度、ワクワク派とホッとしたい派についてです。この2つのタイプ、あくまでも「違い」です。そして、違いは違いに過ぎません。この違いを「間違いだ」と声高に批判することなく、お互いの違いを認め合える社会の方が「ホッと」できると思うのです。

(佐藤城人(さとう・しろと))

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