産後のPMSを解消する方法は?
産婦人科医の月花瑶子先生は、産後にPMSが変化する理由を女性ホルモンが影響しているといいます。
「産後、女性の体内ではエストロゲンとプロゲステロンといった女性ホルモンが急激に減少することでそもそも“産後うつ”といってメンタルの不調を来しやすい状況になります。その後、しばらく授乳をする場合、その期間は生理が戻ることはありませんが、授乳がひと段落をつき始めると再び生理周期が戻ってきます。そこからは再びPMSの症状が現れ始めるのですが、それまでのホルモンの不安定な変化はPMSの症状に大きく影響し、症状を悪化させることがあります」(以下、月花先生)
また、他にも悪化要因があるそうです。
「その頃の育児による睡眠不足やストレスも、PMSの症状を悪化させる要因です。睡眠不足は体の回復力を低下させ、ストレスホルモンのバランスを崩すこともあります」
では、産後のPMSにどのような対策があるのでしょうか。
「十分な休養・睡眠、またヨガや瞑想などリラクゼーション効果のあるセルフケアや健康的な食生活があげられますが、それらを実現させるには一番身近な協力者であるパートナーや家族のサポートが必要不可欠です。
また、症状がひどい場合は、医師と相談し、必要に応じて低用量ピルや漢方薬による治療を検討することも可能なので、躊躇せずに婦人科を受診することもお勧めしたいです」
母の日をきっかけに、パートナーと産後のPMSの変化やPMSの時にどんな風に接してほしいのか、話し合ってみてはいかがでしょうか。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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